来年の「紀の国わかやま国体」で、和歌山市を訪れた選手や監督にプレゼントする記念品「紀州てまり」作りが4日、始まった。国体市実行委が市内の婦人会などに協力を呼び掛け、来月から本格的に製作の講習会を開き、来年8月までに9000個以上を作る予定。
この日は和歌山信愛高校(同市屋形町、森田登志子校長)で教室が開かれ、2年生57人が参加した。
紀州てまりの普及に取り組む「紀州てまり和歌山支部」(宮脇俊美支部長)が指導。あらかじめ用意された綿を丸めた芯に、生徒たちが黄、緑、赤などの糸を飾り縫い。「千鳥かがり」の縫い方で色鮮やかにキクの模様を入れていった。
横出葉子さん(17)は「針を入れるたび、芯に色が付いてきて達成感があった。選手たちに手まりを見て、和歌山のことを思い出してほしいですね」と話していた。