生活に困難を抱える人が、専門スタッフの援助を受けながら生活し、地域との交流や自立を目指す“グループホーム”。ことし3月中旬、和歌山県和歌山市直川に開設された「グループホームひより」(木下晃施設長)は、心の通い合うコミュニケーションを大切にして、一人ひとりを丁寧に受け入れています。
対象になるのは18歳から65歳までで、身体や精神などに障害のある人。掃除や洗濯などの日常生活を介護福祉士ら専門職員がサポートし、社会性を身に付けられるようにしていきます。
施設は和歌山北インターチェンジの程近く。アクセスが良い上、緑に囲まれた小高い丘の上にあるので静かで、買い物も便利です。吹き抜けのある食堂は明るくゆったりとしており、プライベートが守られる九つの個室には、ベッドや整理ダンスも備えられています。
木下施設長(52)は、グループホームでの生活を「楽しいですよ!」と話します。「親御さんの大変さを何とかしたいと願って始めました」と、利用料金も各家庭の負担が少なくなるよう、配慮しています。
生活の拠点が自宅からグループホームに変わるときには、誰もが不安になるもの。木下施設長は、新しい生活に慣れてもらえるよう一人ひとりの性格を把握し、時には注意もしながら、しっかりと向き合っています。
現在利用している人は、約2カ月で落ち着いて生活できるようになり、母親から「子どもが本当に変わりました」と、喜びの声も聞かれています。
「家庭では、愛情だけをかけてあげ、自立支援は私たちに任せてください」と随時、見学や体験希望に応じています。
問い合わせは、一般社団法人日和(℡073・463・8360)。ホームページ(http://www.hiyori223.com)。