和歌山西署は8日、和歌山県和歌山市内の50歳代の男性が、仮想通貨をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。
同署によると、2月12日、男性の携帯電話に「仮想通貨売買システムが完成し、販売している。購入はメールが届いた人限定」などの内容のメールが届いた。その後、商事会社を名乗る男から電話で「仮想通貨売買システムの購入権獲得メールが届いていませんか。その権利を入手したいので譲ってほしい。1台購入につき10万円を謝礼として支払う」と持ち掛けられ、男性は承諾した。
しかし、メールを送信してきた会社の男から電話があり、「名義貸しは犯罪。一番安い仮想通貨システムを購入してくれたら裁判沙汰にはしない」などと言われ、「コインチェックで代金27万円をビットコインに換金の上、送金するように」と指示されたため、男性は同15日に27万円相当のビットコインの購入手続きをし、同16日に指定先へ送信した。
その後、相手と連絡が取れなくなったことから、今月8日に同署へ届け出た。