金融機関から借金するため、妻に見せ掛けた知人女性と共謀して、和歌山東署の元男性巡査長(41)が住民基本台帳カードを不正取得した事件で和歌山区検は26日、この元巡査長を住民基本台帳法違反罪で略式起訴した。
起訴状によると、元巡査長は平成24年10月15日、岩出市役所で女性の顔写真を貼付した住基カード交付申請書を提出するなどして、不正にカードを取得したとされる。
この他、実際には和歌山市から通勤しているのに、自宅がある岩出市から通勤していると偽り交通費を不正に取得した詐欺容疑について、和歌山地検は26日、不起訴(起訴猶予)にした。不起訴理由に関し、地検は「全額被害弁償していることや、すでに懲戒処分を受けて退職していることを考慮した」とした。