和歌山北署は12日、和歌山市内の70代女性が、警察官を名乗る男にキャッシュカード6枚をだまし取られる特殊詐欺被害が発生したと発表した。
同署によると、同日午前9時30分ごろ、同署の警察官を名乗る男から女性宅に電話があり、「捕まえた犯人が持っていた名簿にあなたの名前が載っていた」「詐欺に遭わないよう口座を凍結する必要がある」「残金50万円以上のキャッシュカードはあるか」などと言われた。
女性は男が本当の警察官と信じ、「キャッシュカードは6枚ある」と答えると、男は「警察官が向かいます。封筒を渡すので、キャッシュカード6枚と暗証番号を書いたメモを入れてください」「口座凍結が済むまで封筒に入れたまま保管してください」などと持ちかけた。女性は自宅を訪れた男に封筒を手渡し、男は女性に印鑑を取りに行かせた間に中身をすり替え、キャッシュカードをだまし取ったとみられる。
女性が封筒の中を確認すると、中がすり替わっており、詐欺被害に気付いた。