17日午後2時50分ごろ、和歌山県紀の川市貴志川町長山の和歌山電鐵貴志川線の線路内で列車と乗用車が接触する事故が発生。列車の乗客・乗員、乗用車の乗員ともにけがはなかった。
岩出署と和歌山電鐵によると、現場は大池遊園駅と西山口駅の間で、和歌山発貴志行きの「うめ星電車」(2両編成)が、線路の約1・5㍍上を並行している県道和歌山橋本線から転落した乗用車と衝突した。乗用車には運転していた和歌山市の男性(84)1人が乗っており、衝突の前に車外へ出て無事だった。電車の運転士は乗用車に気付き、すぐにブレーキをかけたが間に合わなかったという。運転士1人と乗客20人にもけがはなかった。
乗用車は県道から歩道に乗り上げた後、線路と歩道を隔てる高さ約1㍍の鉄製の柵を倒して線路に転落。列車との衝突により前方部分が大破した。
この事故で同線は約3時間にわたり運転を見合わせ、午後5時45分に再開。上下線の計18本が運休し、約550人に影響が出た。