和歌山の魅力を県内外に発信する「紀州文化の会」(大江寛代表)が毎年出版している「あがらの和歌山」シリーズの第8弾『ええとこあらいしょ和歌山』が3月8日に発刊される。県民だったら知っておきたい和歌山の特色や文化など200項目を掲載し、特に和歌山にまつわる伝説や神話が紹介されている。
同会は平成16年に発足し、ことしで11年目。メンバーは会社役員ら10人。「ええとこあるで和歌山」を合言葉に出版活動を続け、書籍は10冊目になる。
今回の書籍ではこれまで掲載していなかった橋杭岩の伝説や神話を紹介している他、老若男女が興味を持って読めるように項目のバランスに配慮。若い世代を意識した「和歌山にもある『アメリカ村』」や、国歌で歌われる「さざれ石」など五十音順で掲載している。
「名字ランキング」では県内の多い名字を1050位程度まで掲載。100位まで書籍に載り、以降の順位は付録で紹介している。ちなみに県内で一番多い名字は「山本」だった。
前書きは仁坂吉伸知事が執筆し、「ええとこあらいしょ和歌山」をテーマに各界で活躍する約20人がコラムをつづっている。巻頭カラーは県内のゆるきゃらが集合している。
大江代表は「和歌山のいいところを見つけて伝えたい。読んでもらった人に和歌山のいいところを広めてほしい」とし、「和歌山の問題は〝あがら〟のこと。和歌山の発展をみんなで考えていきたい」と話している。3月8日から県内主要書店で販売される。定価2037円(税抜き)。書籍購入などの問い合わせは大江代表(℡090・1222・6495)へ。