県警は7日、和歌山東署刑事2課の男性巡査長(41)を住民基本台帳法違反と詐欺容疑で和歌山地検に書類送検し、停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査長は、容疑を認め、同日付で依願退職した。
県警監察課によると、巡査長は平成14年ごろから競輪などにのめり込み、借金約2000万円ほど抱え、その返済のため、過去に扱った事件の当時の容疑者や暴力団関係者に不適切な借金をしていた。また、妻子がいながら、同19年ごろから和歌山市内の不倫相手宅で同棲。岩出市内の自宅から通勤していると偽り、7カ月分の通勤手当計7万700円を詐取した。また、同市内の別の知人女性と共謀し、貸し金業者から事業資金融資を受けるために、岩出市役所で、知人女性が妻であると偽り、住民基本台帳カード1通を入手。妻が会社を経営していると見せ掛けてこの貸し金業者から400万円をだまし取ったとされる。