5日午前、和歌山市内で火災が2件相次いだ。吹屋町では早朝に木造2階建て民家がほぼ全焼し、焼け跡から男性1人の遺体が見つかった。六十谷ではプレハブ平屋建て倉庫でぼやがあり、倉庫約20平方㍍、農機具などが焼けたが、幸いけが人はなかった。
和歌山東署によると、午前6時30分ごろ、吹屋町2丁目の無職、浦上芳雄さん(87)方で発生。通行人からの119番通報で消防8台40人、警察2台10人が出動し、7時14分に鎮火した。1階台所で仰向けに倒れている男性の遺体が発見された。
浦上さんは一人暮らしで、安否の確認が取れていないため、遺体は浦上さんの可能性が高いとみて調べている。
出火原因は調査中。他にけが人はなかったが、浦上さん方の南側家屋に一部類焼した。
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六十谷のぼやは、10時12分に付近住民から消防に通報があり、消防車7台が出動。火は約20分後に消し止められた。所有者のたばこの火の不始末が原因とみられている。
現場は、六十谷橋から北約150㍍の男性(88)所有の畑内にある倉庫。男性によると、9時30分ごろ男性が同所を訪れ、たばこを数本吸った後、吸いがらがたまり、ティッシュなどが入った缶に入れたという。その後10時ごろに同所を離れた。
出火時は無人だったと見られ、男性は「まさかこんなことになるとは」と話していた。