昨年5月27日深夜に和歌山市納定のコインランドリーで発生した火災で、和歌山東署は3日、同市木ノ本の無職、池田典能容疑者(53)を容疑者死亡のまま、非建造物等放火容疑で和歌山地検に書類送検したと発表した。池田容疑者は入院中、同署の聞き取りに対し放火を認めていたという。
同署によると、池田容疑者は同日午後10時10分ごろ、店舗(鉄骨造2階建て)に放火しようと、店内にガソリンをまいた上、これに点火。同店を全焼、さらに店舗南側の木造2階建て空き家と東側の鉄骨造2階建て空き家の一部を類焼させた疑い。
同署は、付近住民の目撃証言などから、池田容疑者の犯行を割り出していたが、放火の際、自らも大やけどを負い入院していたことから、回復を待って本格的な取り調べを行う予定だった。しかし、昨年12月20日に入院中の病院で、熱傷による合併症が原因で死亡したという。