NPOや市民団体の支援に取り組んでいるNPO法人「わかやまNPOセンター」は14日、法人化10周年とNPO法施行15周年の記念レセプションを和歌山市のホテルアバローム紀の国で行った。祝いに駆け付けた約50団体150人を前に、道本浩司理事長は「人口減少が急速に進む中、地域共同が地域課題の解決へとつながる」とあいさつし、一層の協力を呼び掛けた。
同センターは平成13年に任意団体として発足し、翌14年に法人化。現在はみその商店街(美園町)に事務所を置いて活動している。
道本理事長は、人口減で従来のような安定的な公共サービスの提供は今後困難になっていくとし、「企業、行政だけじゃなく、地域住民自らがNPOなどを組織し、サービスの担い手となることが地域の課題解決につながる。人材、物資、資金、情報がうまく循環する仕組みが重要だ」と式辞。その他、「二胡来堂」による二胡演奏やNPO団体の紹介などがあった。
県内NPO法人数は平成12年の7団体に対し、昨年末現在366団体にまで増加。人口比では全国上位の水準という。経済規模は41億円(24年度収入合計)にまで成長している。
志場久起専務理事は「セミナー開催や交流の場づくりを通して、自身で地域の課題を発掘し、解決できる足腰の強いNPOを育てていきたい」と話している。