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まちの魅力一冊に 紀の川市がガイド本刷新

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和歌山県紀の川市は、市の魅力を紹介する観光ガイドブック「Sweetrip(すうぃ~とりっぷ)紀の川市」を10年ぶりに刷新した。市役所や各支所、道の駅などに設置する他、市内外でのイベント出展の際に配布を予定。「フルーツ王国、紀の川市で甘く満たされる旅を楽しんで」と呼び掛けている。

ガイドブックは昨年7月に発足した「ガイドブック作成委員会」の9人によって作成。情報発信力のある若者をターゲットに、何度も同市を訪れたくなるようなデザインや内容に工夫を凝らした。 A5判のフルカラー40㌻、マップ付きで2万部を作成。インバウンド(訪日外国人)向けに英語版のマップを作成した他、スマートフォンでガイドブック内のQRコードを読み取ると英語と中国語、韓国語の翻訳ページを閲覧することができる。

「きのかわフルーツ特集」では、キウイやイチゴ、ミカンやイチジクなどのフルーツを使った商品や料理の情報を掲載。「きのかわ女子と巡る!紀の川市1日旅」は、貴志駅やスカイスポーツ、医聖・華岡青洲など市内の観光施設や地元ランチなどを市観光キャンペーンスタッフが巡りながら紹介している。

西国三十三所観音霊場第三番札所の粉河寺の紹介ではVR(仮想現実)技術を使用。ガイドブック内のQRコードを読み取ることで同寺を散策しているような臨場感が味わえる。

観光振興課の瀧本尋紀主事(28)は「一年間フルーツとふれあえるのが紀の川市。このガイドブックを持って旬を感じて」、大谷友了(ゆり)主事(24)は「紀の川市の魅力がたっぷり詰まったガイドブックが出来上がりました。フルーツたっぷりの〝きのかわ旅〟を楽しんでください」とPRしている。

ガイドブックの問い合わせは同市(℡0736・77・2511)。

「『きのかわ旅』を楽しんで」と瀧本主事㊨と大谷主事

「『きのかわ旅』を楽しんで」と瀧本主事㊨と大谷主事


県内で正社員就職を 合同企業説明会に70人

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和歌山県内で正社員就職を考えている人を対象とした合同企業説明会「紀の国就職フェア」が22日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれ、県内に本社、事業所がある35社が参加し、約70人の求職者が来場した。

県、市、和歌山労働局が主催。厚生労働省に採択された「わかやま地域活性化雇用創造プロジェクト事業」(2019~21年度)の一環で、本年度2回目の開催。前回は7月に開き、35社が参加、64人が来場した。

今回の参加企業は製造業や情報通信業、飲食業などで、募集職種は事務職や接客、技術職などさまざま。来場した求職者はそれぞれ関心のある企業のブースを訪れ、採用担当者から直接説明を聞き、質問するなどしていた。

会場では、キャリアコンサルタントが就職活動成功のポイントを話すセミナーも開かれ、ジョブカフェわかやま、ハローワーク和歌山は就職活動に関する相談を受け付けた。

教育関係の非正規雇用で働いているという日高川町の女性(25)は「子どもと関わる仕事で、長く続けられる職場を選びたい。関心を引かれる企業はあった」と話していた。

企業のブースで説明を聞く来場者

企業のブースで説明を聞く来場者

組織の再編で発展へ 県広域生コン協同組合

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和歌山県内7地区(橋本・伊都、紀北、中央、中紀、日高、紀南、大辺路)で運営する生コンクリート協同組合は、10月1日から「県広域生コンクリート協同組合」(海南市築地、丸山克也理事長)として組織を再編。組織の合理化により顧客へのサービス向上、他府県同業者との緊密な連携を図り、業界全体の発展を目指す。

再編の記念と関係者への感謝を込めた祝賀会が24日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、県出身の政治家や県内外の建設業界の関係者ら約600人が参加。「県広域協組」の発足を祝い、他府県との連携や業界の技術、品質の向上を図ることを誓った。

祝賀会のあいさつで丸山理事長(60)は再編の理由について、近畿地区で広域化の機運が高まっている点の他、約15年前から労働組合の名をかたる反社会的組織が県の業界に入り込み、事業の運営に支障をきたしていたことに言及。現在は完全に排除しており「再編による一本化で強靭(きょうじん)化を図り、反社会的組織の立ち入りを防ぐことが急務」と力を込めた。

また、県建設業協会の中井賢次会長(68)は建設業の動向を「依然として厳しい」とし「生コン業界の協力は大変ありがたい。今後もお互いを理解し合い、共に歩んでいきたい」と話した。

続いて自民党の世耕弘成参院幹事長がビデオで祝辞を寄せ、関係者ら約50人が壇上で盛大に鏡開き。杯を酌み交わしながら新たな門出を祝った。

あいさつする丸山理事長

あいさつする丸山理事長

9月26日付

強さの秘訣は「心技体」 髙嶋仁さん講演

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那賀青年会議所の設立50周年を記念した講演会が22日、和歌山県紀の川市の粉河ふるさとセンターで開かれ、智弁和歌山高校名誉監督の髙嶋仁さん(73)が「心・技・体~明るい豊かな未来に向けて~」を演題に話した。

髙嶋さんは五島列島出身。長崎海星高校、日本体育大学を卒業後、智弁学園高校(1970~79)、智弁和歌山高校(1980~2018)で指導者として活躍した。

甲子園出場回数38回、甲子園通算勝利数68勝の最多記録を持ち、同校の現・監督の中谷仁さんや日ハムの西川遥輝選手ら、多くのプロ野球選手を輩出した。現在は同校の名誉監督を務めている。

約500人が来場。講演で髙嶋さんは少年野球について「楽しくやらないとうまくならないし長く続かない。また自分のことは自分でやらないと野球はうまくならない」と話した。

智弁和歌山の野球部について、「最初から強かったわけではない。強いチームになるために努力してきた。野球は準備のスポーツなので想像力をつけて考える野球をしてきた」と続けた。

「技術・精神力・体力の三つを考えながらチームをつくる。また日本一の体力づくりをしてきた。指導者が目標を持ってアメとムチをうまく使うことでいいチームができる」と強さの秘訣(ひけつ)を話した。

講演する髙嶋さん

講演する髙嶋さん

結核の正しい知識を 予防週間で呼び掛け

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厚生労働省が定める「結核予防週間」(24~30日)に合わせ、岩出保健所は24日、同市大町の松源岩出店で啓発活動を実施し、結核の予防を訴えた。

和歌山県と結核予防県支部、県健康を守る婦人の会が主催で毎年行っている。

県健康推進課によると、昨年の県内の新登録結核患者数(1年間に新たに結核を発症した人)は132人で前年より7人減。70歳以上の割合が69・7%(全国59・9%)となっている。昨年の同所管内の新規登録患者数は17人、60歳以上が80%を占めた。

街頭啓発は同所総務健康安全課健康安全グループの玉置修副主査と同所同グループの医療技師、杉井雅季さんが参加。「結核の常識2019」と書かれたチラシと、19年度結核予防週間標語「あのとき、○○していれば…」と記されたポケットティッシュ200部を同店の買い物客に手渡した。

玉置副主査は「早期発見、早期治療が大切。たんの絡む咳や微熱、体のだるさが2週間以上続いていたら医療機関を受診してほしい」と呼び掛けている。

買い物客に啓発物を配ってPRした

買い物客に啓発物を配ってPRした

冷凍ミカン風商品発売 ぱん工房かたつむり

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社会福祉法人一峰会(山添高道理事長)が運営する和歌山県海南市重根の就労継続支援B型事業所・ぱん工房かたつむり(笠松彩所長)は21日、県産のミカンをふんだんに使った新商品「冷凍ミカン風みかんパンだ」の販売を開始した。ミカン風味のパンを冷凍ミカンのネットに入れた愛らしい商品。和歌山土産としても喜ばれそうだ。

同事業所は地元の工房で作る「ありそうでなかった和歌山らしいみかんパン」をコンセプトに、味だけでなく見た目にもこだわった商品作りを4月にスタート。5月にイオン和歌山で最初の「みかんパン」を試験販売。その後県産ミカンのジャムやジュース、パウダーなどを使用して本来のミカンの味を実現するまで何度も試作の改良を重ね、みかんの形に成型したパンが完成し、ようやく商品化にこぎ着けた。また、みかんパンを赤いネットに入れることにより一見してミカンと認識できるパッケージングで、地元デザイナーによる「うわさのみかんパンダ君」のキャラクターデザインを採用して親しみのある商品となっている。

8月には同事業所近くの「とれたて広場」で改良したみかんパンの試験販売を行った。売れ行きは上々で、納品した商品は全て完売。赤いみかんネットに入った商品を手に取り「見た目がかわいい」と、特に若い女性たちに好評だった。

自然解凍させてから食べるので、本物の冷凍ミカンを食べる時と同じで、解凍した常温状態の生地はしっとりした食感で、ミカンの味が口いっぱいに広がる。またパンを焼くと香ばしくなり、違った食感が楽しめる。

職員の宮﨑唯さんは「パンが1個でも多く売れることで、施設利用者に仕事のやりがいや喜びを感じてもらい、結果として工賃が上がるようになれば」と話し、坂本真巳さんも「『かたつむりといえば、みかんパン』と言われるよう新しい顔になってほしい」と期待を込めている。

これまで同事業所は移動販売のみの営業展開だったが、おかし工房桜和(さわ)が製造する「紀州五色バウム」の営業を手掛けている同法人の山添利也さんが販路拡大を行い、2店舗での販売が実現した。山添さんは「地元の方がパンを食べて和歌山らしさを感じてもらえるように、また県外の方が和歌山に来た時に和歌山の土産物として購入してもらえれば」と話している。

販売場所は、紀ノ川サービスエリア上り(和歌山市北野)と南紀白浜とれとれ市場(西牟婁郡白浜町堅田)の県内2店舗で、冷凍のみかんパンと解凍されたみかんパンの販売が行われる。ともに税別価格で3個入り550円、5個入り800円。問い合わせは、ぱん工房かたつむり(℡073・485・3320)。

新発売の「みかんパン」を手に(右から)宮﨑さん、坂本さん

新発売の「みかんパン」を手に(右から)宮﨑さん、坂本さん

近代日本と陸奥宗光 近代美術館で展覧会

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近代日本が本格的に諸外国と交流するため、外務省が設置されてことしで150年となるのを記念する展覧会「外交史料と近代日本のあゆみ」が11月2日から12月15日まで、和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上)で開かれる。県出身の元外務大臣・陸奥宗光の功績を中心に、明治期の日本外交を振り返る。県、県教育委員会、外務省外交史料館が主催。

明治新政府が成立し、国際舞台に乗り出した日本にとって最初の難題となった列強との不平等条約改正に取り組み、成功に導いた陸奥の功績を、外交文書や外交交渉が題材の絵画とともに紹介する。

同史料館の所蔵史料を中心に、陸奥が署名した日清戦争の講和条約調印書や、講和会議を描いた永地秀太の絵画「下関講和談判下図」、日本にとってアジアを除き初の平等条約となった、メキシコとの日墨修好通商条約の調印書などが展示される。

午前9時半から午後5時(入館は4時半)まで。月曜休館(11月4、11日は開館し、5、13日が休館)。入館料は一般350円、大学生240円、高校生以下と65歳以上は無料。

会期中に5回、フロアレクチャー(展示解説)を開催する。11月16、17日午後2時からは、同史料館外交公文書編纂官の冨塚一彦さんが担当。3日午後2時、9日午前10時半、12月7日午後1時からは県立文書館、近代美術館の職員が担当する。

永地秀太「下関講和談判下図」(明治神宮蔵)

永地秀太「下関講和談判下図」(明治神宮蔵)


人物や風景を印象的に 写団「創生」作品展

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写真クラブ、写団「創生」(藤吉修忠代表)による第24回展が30日まで、和歌山県和歌山市北出島の県勤労福祉会館プラザホープ2階展示室で開かれている。

同クラブは、同市を中心に県内各地に住む14人で構成。プロの写真家の山中健次さんから指導を受け技術を磨いている。

一人3点ずつ作品を出展しており、計42点が並ぶ。

撮影場所は県内の他、沖縄や伊豆大島などの離島、ベトナムなどさまざま。履物を並べる僧侶やゲーム機に熱中する異国の少女、線路に落ちた物を拾う駅員などを捉えた写真が展示されている。

作品はバラエティーに富み、藤吉代表(79)は「風景や自然の景色を撮った作品よりも人物に焦点を当てたスナップ写真が多いです。ここ2、3年で作品のレベルがどんどん上がっているのではないかと思います」と話す。

訪れた海南市の男性(62)は「作品ごとの個性を楽しむことができ、とても見応えがありますね」と話していた。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。30日の午後3時からは、山中さんによる公開講評会がある。問い合わせは藤吉さん(℡073・462・1288)。

人に焦点を当てた写真が並ぶ

人に焦点を当てた写真が並ぶ

コンビニに車突っ込む 酒気帯び容疑で女逮捕

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26日午前7時20分ごろ、和歌山県紀の川市調月のコンビニの正面ガラスに軽トラックが衝突する交通事故が発生した。店の前を歩いていた岩出市の50代男性が左大腿骨と左腕2カ所を折る重傷を負った。

岩出署によると、運転していたのは紀美野町の60代の女。呼気から基準値を超えるアルコール濃度が検出され、同署が、道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で現行犯逮捕した。

現場は那賀消防組合南消防署北へ約400㍍。女が南から北進して同店駐車場へ右折して入り、止まろうとしたところブレーキとアクセルを踏み間違えて歩行者、店のガラスに衝突した。女はパニックになり、バックしたところ駐車車両にもぶつかった。

女は「飲酒して運転してコンビニに行ったことに間違いありません」と話しているという。

 

智弁が集中打で勝利 高校野球2次予選始まる

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秋季近畿地区高校野球大会県2次予選が26日、和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺球場で開幕し、智弁和歌山が8―4で和歌山商業に勝ち、4強入りを決めた。大会は両校を含む計8校が出場。日程が順調に進めば決勝は10月6日に同球場で行われ、上位2チームは19日から奈良県である近畿大会に出場する。

和歌山商業 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4
智弁和歌山 2 5 1 0 0 0 0 0 x 8

〔和〕松尾、宮田率―高岡〔智〕矢田、大林、池田、小林樹―石平▽本塁打=髙嶋(智)▽3塁打=川上(智)▽2塁打=平田(智)加瀬田、小池(和)

智弁が持ち前の打力を発揮した。1回表、2番・綾原、5番・川上の適時打で2点を先制。2回は3番・平田の走者一掃の適時2塁打などで5点を追加。後半は相手の追い上げに遭ったが、4投手の継投でリードを守った。

和歌山商は先発右腕の松尾が2回途中7失点で降板するなど苦しい戦いを強いられた。代わって登板した左腕の宮田率が打たせて取る投球で流れを引き寄せ、6回には3連打で一挙4点を奪い意地を見せたが、序盤の失点が痛かった。

先制打を放った綾原は「先制点を取りたい場面で追い込まれてから良いライナーを打てて良かった」と笑顔を見せた。和歌山商業の田中誠藏監督は「宮田が緩急を使った的を絞らせない投球で思った以上によく投げてくれた。野手もよく守ってくれたが、序盤の失点が痛かった」と振り返った。

1回表無死2塁、綾原が左前に先制打を放つ

1回表無死2塁、綾原が左前に先制打を放つ

無事故の取り組みたたえ 北署が功労者表彰

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和歌山北署管内で交通安全活動に尽力した人や事業所、ドライバーら功労者をたたえる表彰式が25日、和歌山県和歌山市湊の日本製鉄㈱和歌山製鉄所で行われた。ことしは32人と3事業所、2団体に賞状が贈られた。

秋の交通安全運動に合わせて毎年実施しており、同署と県交通安全協会和歌山北支部が主催。受賞者の内訳は、交通安全功労者5人▽優良安全運転管理者3人▽交通安全優良事業所3事業所▽交通安全優良団体2団体▽優良運転者(無事故・無違反10年以上)13人▽同(5年以上)5人▽交通安全功労警察官6人――。

表彰式では、津田健治署長と川合末幸支部長が受賞者に賞状と記念品を贈った。津田署長は「管内の交通事故は増加傾向にあり、高齢者の死亡事故も起きている。交通事故のない社会は警察だけではできない。受賞を機に皆さんに交通安全活動への協力をお願いしたい」、川合支部長は「県内で交通事故が減少しているのは喜ばしい限り。きょうは支部表彰だが、いずれ全国表彰されるまで交通安全活動を続けてもらいたい」とあいさつした。

受賞者を代表して清末博善さんが「家庭から、職場から一層の交通安全に寄与するとともに、無違反記録の更新を目指し交通安全に努めることを宣言します」と交通安全宣言を行った。

受賞者は次の皆さん。

【交通安全功労者】村上丈子▽清末博善▽植啓二▽今岸隆▽大野順一

【優良安全運転管理者】小野満明(日鉄テクノロジー㈱和歌山事業所)▽栗原正樹(三起工業㈱)▽小橋繁之(㈱小橋組)

【交通安全優良事業所】㈱有石▽三栄工業㈱▽㈲大久保工業

【交通安全優良団体】日本製鉄㈱和歌山製鉄所友和協力会物流会▽日本製鉄㈱和歌山製鉄所NSPE交通安全協議会

【優良運転者】〈無事故・無違反10年以上〉岩橋浩季▽東照之▽清水俊宏▽伊勢博基▽木本秀樹▽山崎隆司▽樋尻邦彦▽東野新一▽久田真弓▽金田篤史▽田和永行▽尾崎時生▽沖野淳▽〈5年以上〉榎田英生▽南辻勝▽玉置英隆▽小幡直幸▽野澤美帆

【交通安全功労警察官】古川文栄▽服部竜馬▽西上将(以上同署交通課)▽宮田直樹▽林暁美▽三浦克仁(以上地域課)

津田署長㊧から賞状を受け取る受賞者

津田署長㊧から賞状を受け取る受賞者

天王塚古墳出土品を初公開 紀伊風土記の丘

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和歌山県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)の秋期特別展「開かれた棺―紀伊の横穴式石室と黄泉(よみ)の世界」が28日から12月1日まで、同所で開かれる。紀伊の横穴式石室の導入から終焉(しゅうえん)までを通じ、古墳時代後期の紀伊の集団関係や他界観をひもとく展示になっている。

同所では2017年に紀伊最大の前方後円墳である天王塚古墳を54年ぶりに調査。天井に8本の石梁が設置された高さ5・9㍍の大きな石室が開かれた。

石室は「岩橋型横穴式石室」と呼ばれ、遺体をそのまま石室に入れて埋葬していた。石棺や木棺に遺体を入れていた畿内(現在の大阪~奈良辺り)の「畿内型横穴式石室」と埋葬方法や構造が大きく異なる。

5世紀末から6世紀にかけての紀伊では、岩橋型、畿内の影響を受けた畿内系、九州の影響を受けた九州系の他にさまざまな石室が造られ、集団の出自や政治動向、埋葬方法、他界観などの違いがうかがえる。

特別展では、天王塚古墳出土品を初公開する他、県内で調査が行われた約80基の横穴式石室の出土品など1600点を展示。天王塚古墳からは冠に付ける飾りの魚型歩揺(ほよう)や5000個を超えるガラス玉も並ぶ。

期間中は10月20日と11月17日にシンポジウム、10月5日と11月2日には特別展講座を開催する。11月24日は出土したガラス玉をイメージしたビーズアクセサリーを作るワークショップを行う。いずれも事前予約が必要。学芸員による展示解説は10月6日、19日、11月16日、30日の午後1時半から。

特別展は午前9時~午後4時半。予約申し込みなどは同所(℡073・471・6123)。

魚型歩揺

魚型歩揺

お城前に新駐車場 市役所北に20年度完成

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和歌山県和歌山市は、九番丁に「(仮称)市営北駐車場」を整備し、新市民会館の建設などに伴い増加が見込まれる周辺の駐車場需要に対応する。1階には店舗スペースも設け、まちなかのにぎわい創出への貢献も図る。開会中の9月市議会に工事費6822万円を含む2019年度一般会計補正予算案を提出しており、20年度中の完成を目指している。

建設予定地は、旧市役所北駐車場と和歌山行政評価事務所の跡地を合わせた1918・4平方㍍。4層5段の立体駐車場とし、四輪212台、二輪約60台のスペースを確保する。

和歌山城や市役所周辺の公営駐車場の収容台数は、市役所に隣接する市営中央駐車場が564台、和歌山城公園駐車場が58台。旧市役所北駐車場が昨年11月1日に閉鎖され、大規模イベント開催時などは周辺の駐車スペースが不足しがちとなっている。

今後、伏虎中学校跡地に21年4月、県立医科大学薬学部が開設し、同年秋に新市民会館も開館を予定しており、周辺の人出が増え、駐車場の需要も大きく増加が見込まれる。

さらに、新しい駐車場が面する市道中橋線は、本願寺鷺森別院付近から和歌山城へと一直線につながり、城への主要な移動経路となっていることから、新駐車場1階の市道沿いには飲食店などを想定した店舗スペースを設置。城や市民会館など周辺を訪れた人が利用できる、にぎわいの空間創出を目指している。

駐車場は完成後、指定管理者が管理・運営を担う予定。整備関連費用は6822万円の他、20年度の債務負担行為として9億8098万3000円も9月市議会の補正予算案に計上している。

尾花正啓市長は「市道中橋線を、和歌山城や市民会館への導線としたい。店舗スペースを活用して、食べ歩きなどを楽しめるようにできたらいい」と話している。

市営北駐車場の外観イメージ

市営北駐車場の外観イメージ

9月27日付


9月28日付

秋風に揺れるコスモス 道の駅青洲の里で見頃

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 紀の川市西野山の道の駅「青洲の里」でコスモスの花が見頃を迎えている。10月初旬から中旬まで楽しめるといい、訪れた人は秋風に揺れる花々を見ながら、ゆったりとした時間を過ごしている。

 花壇は約10㍍四方で赤やピンク、白の3色が咲き誇っている。

 例年は花壇にパンジーを植えていたが、10月27日に開かれる「青洲まつり」に合わせて7月末にコスモスの種を植えた。

 少し早い開花となったが、同所の木村哲朗事務局長(46)は「青洲の里で景色や施設と一緒に、コスモスを見ながら秋を感じてほしい」と話している。

秋風に揺れるコスモス

ガラス作家の西中さん 和歌山市に作品を寄贈

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 和歌山市出身のガラス造形作家・西中千人(ゆきと)さん(54)が25日、創作活動30年の節目に故郷の同市に作品を寄贈した。市役所で西中さんから尾花正啓市長に作品が手渡され、尾花市長は感謝状を贈呈した。

 西中さんは和歌浦で生まれ育ち、県立桐蔭高校を卒業後、星薬科大学在学中にガラス造形と出合い、カリフォルニア芸術大でガラスアートと彫刻を学んだ。

 自身で作った器を壊し、ガラス片を継ぎ合わせて創作する「呼継(よびつぎ)」の技法による作品をはじめ、ガラスで枯山水の庭園を造るなど、日本の伝統美から新しい美を生み出す独創的な作風が、国内外で高く評価されている。2008年度市文化奨励賞、11年度大桑文化奨励賞などを受賞している。

 寄贈のために制作した今回の作品は「呼継香炉『東雲(しののめ)』」。東雲は、東の空がわずかに明るくなる夜明けの直前のこと。西中さんが最も美しいと感じる、この時間帯の光景を表現した作品で、青や赤、黄色など海や空、太陽を思わせる鮮やかなガラス片が合わさり、ふっくらした香炉になっている。

 市役所市長室を訪れ、尾花市長に作品を寄贈した西中さんは「生まれ育った和歌山は私の文化的な背景。作品の色味などに意識しなくても出てくるものがある」と、ふるさとの存在の大きさを語り、作品について「ひびに美しさを見いだす日本独特の美意識を見てもらいたい」と話した。

「呼継香炉『東雲』」を手に西中さん㊨と尾花市長

次世代の人材育成目指し 県私立学校振興大会

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 県内の私立学校が集まり、発展に向け協力を深める第53回県私立学校振興大会が25日、和歌山市小松原通の県民文化会館小ホールで開かれた。私学教育の功労者への表彰などが行われ、小中高校、専修学校、各種学校などから約300人が参加。若者の人材育成の推進へ思いを新たにした。

 県私立学校連合会(藤田清司会長)が主催。藤田会長は「ITが中心の産業革命が叫ばれている今、生徒が生きるのはどんな未来か心配になる。私立学校ではそんな時代になっても通用する、リーダーシップある人間を育てていく」とあいさつ。私学での教育貢献をたたえ、仁坂吉伸知事から知事感謝状が15人に、藤田会長から会長表彰が23人に贈られた。

 最後に大会宣言決議文を県私立幼稚園母の会の櫻井真知会長が読み上げ、参加者は時代に合わせた教育の振興に向け努力することを再確認した。
 後半は智弁和歌山野球部名誉監督の嶋仁さんが「『育てつつ・育てられ』人を育てる」の演題で講演した。

 表彰されたのは次の皆さん。

 【知事感謝状】箕嶋美智子(雄湊幼稚園)▽川端敬子(たから幼稚園)▽藤原ゆみ(名草幼稚園)▽井出顕世(おのみなと紀泉台幼稚園)▽田中牧人(愛の光幼稚園)▽中川美穂子(開智中学・高校)▽山内義正(和歌山信愛中学・高校)▽田村学(同)▽大浦清司(近畿大学付属新宮高校・中学校)▽濱本雅樹(同和歌山高校・中学校)▽久下晶生(同)▽岩本元一(智弁学園和歌山中学・高校)▽立石清美(萩原きもの総合学院)▽山野素子(和歌山外国語専門学校)▽宮本千佳(和歌山高等美容専門学校)

 【会長表彰】岡本敦子(みどり幼稚園)▽井原麻友(和歌山信愛女子短期大学付属幼稚園)▽峯千恵子(紀南幼稚園▽上杉美佐(昭和幼稚園)▽河合桂子(立正幼稚園)▽伊藤昌幸(開智中学・高校)▽吉田晋(和歌山信愛中学・高校)▽大村寛之(同)▽北原弘雅(近畿大学付属和歌山高校・中学校)▽棚田博子(同)▽山本貴洋(同)▽西田道徳(同)▽中野陽平(同)▽北裕哉(智弁学園和歌山中学・高校)▽坂口博紀(同)▽亀井勇治(和歌山高等美容専門学校▽松井有史(和歌山国際厚生学院)▽福井直樹(同)▽三宅香織(同)▽礒野博子(IBW美容専門学校)▽三木香子(同)▽樋川さゆり(萩原きもの総合学院)▽杉山照代(同)

藤田会長㊧から表彰される受賞者

発生源は3号設備 日本製鉄からの鉄粉飛散

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 日本製鉄㈱和歌山製鉄所(和歌山市湊)の敷地内から6月26日ごろにさびた鉄粉が飛散した件で、同社などが共同出資する和歌山共同火力㈱は26日、同社の3号発電設備が鉄粉の発生源と確認したと発表した。

 両社によると、鉄粉は同市古屋を中心に北西側約2・5㌔の範囲に飛散し、周辺の住宅のベランダや自動車のボンネットなどに付着する被害が発生。「車に付いた鉄粉がさびて取れない」などの声が多く寄せられたという。

 和歌山共同火力は3号発電設備の内部を点検し、発生源であることを確認した。

 同社は「近隣の皆さまにご迷惑とご心配をお掛けし、深くお詫び申し上げます。今後同様の事態を発生させないよう更に詳細な点検と検討を進め、発生メカニズムと再発防止策について最終報告する」としている。

 鉄粉の飛散についての問い合わせは専用の相談ダイヤル(℡073・407・5154)。

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