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楽しくそうめん流し  鳴神子ども食堂

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一人で食事をすることの多い子どもたちを囲み、地域の人が集まって一緒にご飯を食べる鳴神子ども食堂が、和歌山市鳴神の宇都宮病院内のコミュニティスペース「なるコミ」で開かれ、子どもから大人まで100人が笑顔で夕食を共にした。

先月に続き2度目の開催。集まった人々に新たな居場所を提供し、地域活性化につなげようと同市中之島で開いていた中之島子ども食堂(新家貢代表)が会場に使っていた藤村茂柔道記念会館が使えなくなったことを機に、新家代表が新しい会場を募集。同病院が場所を提供した。

同施設は病院スタッフや地域のボランティアスタッフが体験教室や講座を開いており、交流の場として親しまれていたことから今回会場として手を挙げたという。

会場では流しそうめん、ポップコーン、握らないおにぎり「おにぎらず」やイカ焼きなどを提供。屋外ではヨーヨー釣りのプールも設置され、夏祭りのような雰囲気だった。

流しそうめんでは子どもたちが竹の周りに集まり、勢いよく流れるそうめんをつかもうと箸を構える姿が見られた。

参加した岡崎小学校1年生の江川潤(うる)さん(6)は「流しそうめんは流れが速かった。箸でそうめんを止めたらうまくすくえた。ロケット花火がたくさん火を噴き出していてすごかった」と楽しんだ様子。

主催の新家代表は「子ども食堂を通じて居場所をつくり、来た人たちが孤食や貧困問題を知り、さらに人を連れてきてもらえればと思う」、同病院理事の宇都宮越子さんは「多世代が交流する場が少ない今、いろんな人が話をできる場所として貢献できることはうれしいこと。子どもの食事について問題を抱えている人や家事が大変な人が助かるのであれば、できる限り続けていきたい」と話した。

新家代表は、同地域のボランティアスタッフの数が少ないため、食堂の活動に興味を持っている人を中心に、独自の子ども食堂を作っていきたいとしている。

流しそうめんを楽しむ子どもたち

流しそうめんを楽しむ子どもたち


地域で守る伝統  岡崎団七踊り披露

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県指定の無形文化財「岡崎団七踊り」を踊る納涼おさらい会が14日、和歌山市西の西熊野神社で開かれ、岡崎団七踊り保存会(西谷暢浩会長)や地元小学生らが参加した。

踊りは江戸時代、父親を代官「志賀の団七」に殺された姉妹が団七を倒すあだ討ちの物語をベースに作られた。江戸時代中ごろから受け継がれる伝統の踊りで、昭和34年に県の無形文化財に指定された。

姉妹が鎖鎌となぎなたの練習に励む場面を演じる「さらし踊り」と「なぎなた踊り」、あだ討ちの場面を表現した「団七踊り」の3部からなる。踊り手はやぐらの周りを囲み、緩やかなテンポのはやしに合わせて踊った。

妹役で踊った岡崎小学校5年生の前田美桜さん(11)、小谷貞亜良さん(10)、坂口璃桜さん(10)は「衣装が暑くて大変だったけど、練習した分うまく踊れたと思う」と成果を発揮できた様子。西谷会長(79)は「踊りを通じてみんなが集まり、交流することで地域が一つになれたら」と話した。

衣装をまとい踊る小学生ら

衣装をまとい踊る小学生ら

JR和歌山線の乗客増へ 那賀高生が動画

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JR和歌山駅構内の案内画面で、県立那賀高校(岩出市高塚、歌保晴校長)放送部が制作した和歌山線PR動画が放映されている。全6編で構成され、現在流れているのは第2弾「初夏~いつもとなりに編」。沿線の駅で働く新人駅員が先輩や地域の人々に温かく見守られながら成長していく姿を描いた。地元の高校生によるこうした取り組みは全国的にも珍しく、部員たちは「現在は駅や列車の映像が中心ですが、今後は沿線の名所なども紹介していきたい」と意気込んでいる。

同校放送部は1年生5人、2年生6人の計11人で活動。5年前に茂田美珠穂さんが顧問になって以来、全国大会で多くの賞を獲得してきた。

今回の企画は、JR西日本和歌山支社総務企画課の三谷陽平さんが紀伊長田駅(紀の川市深田)で作品を撮影する部員たちの姿を見たのがきっかけ。同線は乗客の減少に直面しており、田井ノ瀬~大和二見間22駅のうち終日駅員が不在の無人駅は15駅に上る。茂田顧問は1月に同支社の川井正前支社長の講演を聴いて以来、沿線活性化に意欲を持っており、JR側からの打診を快諾した。同顧問によると、「感じていた敷居を取り払ってくれるようで、うれしかった」という。

作品の内容は部員たちが自ら考案し、新人駅員・有田をOBの大学生、先輩駅員をJR社員、乗客を同部の中尾幸太部長(2年)と柴野遼さん(2年)が演じた。同顧問によると、同校の生徒のうち、和歌山線を通学に利用するのは約半数ほど。部員たちも撮影に臨むまでは「廃れている」「駅の場所も知らない」という状態だったという。

しかし、制作を進めるにつれて愛着が深まり、今では地域になくてはならない貴重な財産として考えられるようになった。取り組みをテレビで知った地元の人々から、感謝の気持ちを伝える手紙や電話が寄せられたという。

「初夏編」に続く「夏編」では紀の川を利用したカヌーの風景、「秋編」では粉河寺のたたずまい、「冬編」では最終列車を見送る駅員の姿を描く。

中尾部長は「最近、全国大会に出場するため東京へ行ったのですが、人も車両も多くせわしなく感じました。和歌山線は車窓から里山や田園風景を眺めているだけで癒やされます。珍しいデザインの車両も走っているのでぜひ乗ってほしい」と話し、茂田顧問は「高校生のうちから社会と接点を持てるのは貴重なこと。これからも地元の高校として地域に近づく努力を続けていきたい」と意気込みを語った。

部員の中には俳優や声優を志望している生徒もおり、互いに切磋琢磨しながら
技術の向上に努めている。

動画を制作した部員たち

動画を制作した部員たち

8月19日付

漱石没後100年で書籍展示 県立図書館

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夏目漱石(1867~1916)の没後100年を記念し、和歌山市西高松の県立図書館は31日まで、同館閲覧室調査相談カウンター付近で漱石に関する書籍を展示、貸し出ししている。

漱石と和歌山のつながりがうかがえる「夏目漱石と和歌山」、落語好きだった漱石の笑いへの関心が分かる「夏目漱石と〝笑い〟」の2テーマで書籍を展示。

漱石は明治44年8月に大阪朝日新聞主催の講演会で同市を訪れ、2日間滞在したことがあり、和歌浦に宿泊しながら、玉津島神社の背後にある奠供山(てんぐさん)、紀三井寺、東照宮、片男波などを訪れた。

「夏目漱石と和歌山」では同市滞在中の足跡を日記で知ることができる『漱石全集 第20巻』(岩波書店)、滞在中を題材した場面のある『行人』(同)など23点を、「夏目漱石と〝笑い〟」では落語好きが垣間見える『三四郎』(同)、漱石の初期作品のユーモアを分析し、論じた『漱石文学のユーモア』(著者=和田利男、めるくまーる)など27点を並べている。

同館の足立有希子司書は「真面目な印象のある漱石ですが、ユーモアのある面白い作品が多くあります。和歌山にもゆかりがあり、身近に感じられると思います」と話している。問い合わせは同館(℡073・436・9500)へ。

「漱石を身近に感じて」と足立司書

「漱石を身近に感じて」と足立司書

高校生が模擬裁判を体験 和歌山地裁で

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高校生を対象に法や司法制度の背景にある価値観や考え方を学んでもらおうと、和歌山弁護士会(藤井幹雄会長)などは17日、和歌山地裁でジュニアロースクールを開き、県内の高校生18人が模擬裁判を体験した。

和歌山地裁と和歌山地検との共催で今回が7回目。模擬裁判の内容は、あるマンションの一室でクリスマスイブの夜、若い女性の遺体が発見された刺殺事件。元交際相手の男性が殺人罪で逮捕起訴された。目撃証言で、犯人がサンタの衣装を着ていたことや、女性宅に被告人の指紋が付いたアルバイト先のケーキ店の箱が残されていたことなどを証拠として検察役が犯行を追及。一方で、被告人役は「やっていない」と完全否認し、弁護士役も「事件当時はアルバイトを行っていたので、殺害は不可能」などと争った。

生徒らは、模擬裁判体験後に3グループで量刑などを議論。各グループはそれぞれ、懲役15年、12年の有罪と無罪の判決を出した。

法曹界に興味があるという開智高校1年生の福島達也君(16)は「裁判官の席では、被告人役の表情などが見えて、自分の考えにも影響するという発見もありました」と話していた。

被告人質問の様子を見る高校生ら

被告人質問の様子を見る高校生ら

3カ国語で駅を案内 JR外国人スタッフ

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和歌山市のJR和歌山駅で外国人の案内スタッフ2人が活躍している。台湾出身の石尚群(シー・シャンチュン)さん(28)と程遠(テイ・エン)さん。6月1日に着任し、英語・中国語・日本語の3カ国語を駆使して案内に努めている。

県内の駅では初の外国語専門スタッフ。石さんは台湾、最大都市の台北で育った。鉄道の仕事を通じて多くの人に関わりたいという思いから、来日前は地下鉄で運転士や駅員をしていたという。来日後は県内の語学学校で日本語を学びながら、関西空港駅で案内の仕事を
経験。同学校を卒業した6月から同駅で勤務している。

観光シーズンの本格的な到来に伴い、一日に応対する利用者の数も急増。現在は平日に約50人、休日は約100人に上るという。多くの利用者に応対する中で、特に難しく感じるのは日本人、特にお年寄りで、方言を交えた会話を理解するのに苦労している。

JR西日本和歌山支社の石尾竜也さんは「訪日外国人の増加ぶりは予測を上回っており、語学に強いスタッフの存在は大変貴重。特に列車の遅延、運休を知らせる際はとても助かっています」と話した。

石さんによると、利用者からの問い合わせが最も多い県内の観光スポットはマリーナシティ、黒潮市場だという。

2人のJR西日本との契約期間は来年3月末までとなっているが、利用者や駅員からの評判が良く、それ以降も延長される見通し。

駅の利用者を案内する石さん㊨

駅の利用者を案内する石さん㊨

全中バレーの活躍誓う 下津一・二チーム

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第46回全日本中学校バレーボール選手権大会(19~22日、富山県)に出場する、海南市立下津第一・下津第二中学校の合同女子バレーボールチームが17日、市役所を訪れ、神出政巳市長に大会出場の報告と抱負を話した。

第65回近畿中学校総合体育大会(5~6日、和歌山市)に出場した同チームは3位入賞と健闘し、全国への切符を手にした。

同市役所応接室で報告を受けた神出市長は、選手たちに「悔いのないよう、度胸で頑張ってきてください」とエール。主将の隅田萌美さん(下津第二3年)が「3年間、全中を目標にチーム一丸となって頑張ってきました。3年間の成果を出し切ってきます」とあいさつした後、選手一人ひとりが「最後、笑顔で終われるように頑張る」などと意気込みを話した。この日、選手は市議会も訪れ、宮本勝利議長に全国での活躍を誓った。チームメンバーは次の皆さん。

顧問=廣田隆弘、松尾研也▽選手=岩本紗英、隅田萌美、宮尾和華、野上里奈、田中利奈、坂口珠世、坂本侑、児玉有梨紗、前山未来、山本夏芽、西村優海、辻岡桃、鈴木愛花、東尾悠以、冷水杏名、橋本都里紀、山中愛未、岡田真心

神出市長㊨を訪問した合同チーム

神出市長㊨を訪問した合同チーム


絵本大賞ノミネート 田辺出身ナカオさん

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昨年発行された絵本の中から読者の投票で大賞を決める「第4回みんなで選ぼうわかやま絵本大賞2016」のノミネート10作品に、田辺市出身の絵本作家・ナカオマサトシさん(34)の作品『いってらっしゃいうんちくん』が選ばれており、投票の行方が注目される。投票受け付けは31日まで。

同作品は、体の中でうんちを作る仕事をするこびとが、良いうんちの完成のために一肌脱ぐというコミカルな物語。出版元の㈱ひさかたチャイルドの佐藤力編集長(43)は、絵本の世界観のアイデアは「努力でひねり出すものではない」と話し、ナカオさんについて「ユーモアの中にメッセージを織り込むバランスが、飛び抜けて素晴らしい作家です」と高く評価する。

ナカオさんは、自身が食べることへの関心が薄いため、子どもたちには食べる喜びを伝えたいと、「食べ物が楽しそうに体に入り、遊びながらうんちになるストーリーにしました」と話す。

ナカオさんは少年時代、部屋の窓から空と海、地平線が見える環境で育ち、雲を見ては物語を作るのが好きで、母親に絵本を読んでもらう機会も多かった。20歳ごろから児童文学のような小説を書き始め、生き生きとする自分を感じるようになっていた。

転機が訪れたのは27歳。NHKEテレの番組制作を請け負う会社に就職し、子ども向け知的エンターテインメント番組「シャキーン」の制作現場で事務的な仕事に携わった。ナカオさんの真面目な仕事ぶりと、携帯小説の受賞歴などに目を留めた制作会社の社長から、子ども向け番組の企画を書くよう声を掛けられ、「ものを大切に」というメッセージを込めたファンタジーを書き上げたとき、絵本作りこそ自分がやっていきたいことだと確信。平成24年に『うれないやきそばパン』でデビューし、『いってらっしゃいうんちくん』は6作目となる。

絵本の持つ力についてナカオさんは「現代の感性で描かれたものも面白く、絵本は子どもたちを笑顔にする魔法です」と話している。

ナカオさんの作品をはじめ、えりすぐりの絵本に出合える「わかやま絵本大賞」は31日まで、ツタヤウェイ各店やアミーゴ書店和歌山店、ブックアベニュー紀州屋、宮脇書店和歌山店などで投票を受け付けている。

絵本を手にするナカオさん㊧と出版元の佐藤さん

絵本を手にするナカオさん㊧と出版元の佐藤さん

子ども落語全国入賞 楽落会の小学生2人

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落語を中心に地域に笑いを届けるボランティア団体「わかやま楽落会」の小学生落語家2人が「第8回ひむかの国こども落語全国大会」(7月30、31日、宮崎県)で大活躍。「甘辛亭ちきん」こと坂井俊介君(岩出市立中央小4年)が日本一の最優秀賞に、「抱っこし亭大好き」こと江川心生君(和歌山大学付属小4年)が審査員特別賞に輝いた。

同大会でのわかやま楽落会メンバーの入賞は、昨年の第7回大会で「勇気出し亭うな晴」こと中部晴陽君(当時和歌山市立雑賀小5年)が優秀賞を受賞したのに続く快挙。

同大会は小学生と中高生の2部門で、今回は小学生の部に全国の31人が出場。予選は一人10分で落語を披露し、上位4人が決勝に進み、最優秀賞を争った。

坂井君は「平林」を、江川君は「反対俥」を披露。2人とも今まで演じた中で一番面白いと思った演目を選び、江川君は日本語と英語の2カ国語で演じた。

「平林」は、手紙の宛名の読み方を巡るドタバタを描いた演目。全て演じると10分を超えるため、坂井君は絵本やCDの内容から組み合わせて、母親と一緒に時間内に収まるバージョンを作って練習を重ねた。

江川君は自身の落語を特徴づけるため、「皿屋敷」「堪忍袋」などの英語レパートリーを持ち合わせており、今回もその中から選んだ。2つの台本を覚えなくてはいけないので、母親との練習は厳しかったとのこと。

大会予選は約5時間の長丁場で、2人は前半に登場。早い段階で高座に上がることができたので、疲労を感じることなく普段通り演じられたという。

坂井君は決勝に進出し、待ち時間の間に高まるプレッシャーと闘いながらも200人の観客と審査員を大いに笑わせ、会場を盛り上げた。

2人は、わかやま楽落会のワークショップやイベントに出演してきたので、人前で演じること自体に緊張は感じなかったと振り返る。

坂井君は「『本当に最優秀賞を取れたのかな?』といまだに思うくらいびっくりしています。これからももっと人を笑わせたい」、江川君は「賞が取れてひと安心。お母さんと、入賞したらハムスターを買ってもらう約束をしていたので家にハムスターが来てうれしい。来年は優勝したい」と受賞を喜んでいた。

わかやま楽落会事務局長の池田信義さんは「ワークショップも、お客さんのいない寄席でも、どんな舞台にも積極的に上がった2人の普段からの努力が実を結んだと思います」と話していた。

全国大会で入賞した坂井君㊨と江川君

全国大会で入賞した坂井君㊨と江川君

8月20日付

真夏のそろばん決戦 第68回珠算競技大会

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 県内のそろばん教室でつくる県計算実務協会(松島優理事長)が主催する第68回夏季珠算競技大会がこのほど、和歌山商工会議所で行われ、県内のそろばん教室に通う幼稚園児から中学生168人が参加した。

 大会は足し算、引き算を行う見取り算、掛け算、割り算をそれぞれそろばん5分、暗算2分で行う個人総合競技と、全員参加の読み上げられる数字を計算する読み上げ算、読み上げ暗算が行われた。

 小学3年生以下、4年生、5年生、6年生、中学生の5部門に分けられ、それぞれ点数によって優勝、準優勝、2位~5位までを表彰。

 中学生の部で優勝した日高高校付属中学校1年生の小早川えりかさんは「準優勝の後藤さんに負けると思っていたので優勝できてうれしい。練習のときよりずっと良い点が出せた」。3年生以下の部で優勝した三田小学校3年生の青地俊弥さんは「毎日休まず練習して頑張った。特に3桁の暗算を練習した。とてもうれしい」と優勝を喜んでいた。結果は次の通り。

 【小学3年生以下の部】優勝=青地俊弥(和歌山市立三田小3年)▽準優勝=中原凛(同市立宮北小3年)【4年生の部】優勝=山田佑星(由良町立由良小)▽準優勝=高橋飛翔(同)【5年生の部】優勝=田中まりん(阪南市立朝日小)▽準優勝=熊本奈甫子(智弁和歌山小)【6年生の部】優勝=福井葵子(橋本市立隅田小)▽準優勝=栖井杏(有田市立田鶴小)【中学生以上の部】優勝=小早川えりか(日高高付属中1年)▽準優勝=後藤秋水(同中3年)

計算に集中する生徒ら

計算に集中する生徒ら

不審者の対応訓練 神奈川の殺傷事件受け

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 神奈川県の障害者福祉施設で発生した入所者殺傷事件を受け、海南市上谷の障害者福祉施設、社会福祉法人あおい会「太陽の丘」(土井邦夫施設長)は18日、初めての不審者対応訓練を行った。

 訓練は海南署(島泰弘署長)の協力を得て施設職員約20人を対象に実施。宿直体制(男性2人、女性1人)の夜間時に刃物を持った不審者が玄関を突破する想定で行われた。

 ナイフを所持し、ドアをたたいている男を発見した男性職員が非常ベルを鳴らし、携帯電話で他の職員に応援を要請。連絡を受けた職員が110番通報した他、通路のドアにいすを置いてバリケードをつくった。男がドアを突破すると、警察官が到着するまでの間、男性職員2人が刺股で男を押さえ込み、入所者に近寄らせなかった。

 訓練後には同署員が職員を前に実演を通して刺股の活用方法などを説明。「自分の命を守りつつ、入所者の命を守ってほしい」「不審者を入所者に近づかせないような防犯マニュアルの作成を」などと呼び掛けた。

 土井施設長は「改めて刺股の威力を知り、使い方を勉強したい。不審者が建物に入る前に対策が打てるようにしたい」と話していた。

入所者に近づかせないよう刺股で対応する職員ら

入所者に近づかせないよう刺股で対応する職員ら

アガサス創刊30周年 記念ソング先行発売

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 県内のイベントや飲食店をはじめ身近な生活情報を掲載しているタウン情報誌「アガサス」(発行=㈲アガサス、玉置行男代表取締役)が創刊30周年を迎えたことを記念し、オリジナルソング「3SHINE(サンシャイン)」が完成した。CDは25日発売で、21日には限定先行発売も予定されている。

 「サンシャイン」のタイトルは、アガサス、作詞・作曲のシンガーソングライター・さつきのあきさん、編曲を手掛けた和歌山を拠点に活動するバンド「SEX addict」(セックスアディクト)の3者を示す「3」と、「太陽のように明るく照らす存在になりたい」という願いを込めた「シャイン」を組み合わせた。

 歌詞は、誌面で募集した「アガサスにまつわる想い出」に寄せられた、10代から80代の読者の文章をさつきのあきさんが読み、目が留まった「アガサスらしいワード」を使って仕上げた。

 アガサスは、CD早期購入者への限定特典として、昭和61年7月25日の創刊号の復刻版を合わせて製作。長年の愛読者には懐かしく、最近の読者には新鮮に読んでもらえるはずと予想している。

 創刊当時は中学生だった同誌の松本雅樹編集長(44)は、創刊号を見ると現在も営業している店舗が掲載されていることに改めて驚くという。「こんなにも昔からお世話になっている」と感謝を話し、今後の誌面作りについては「和歌山をもっと楽しんでもらえるよう、情報を足でかせいで掲載したい。読者からの反響を得たときの満足感が仕事の醍醐味(だいごみ)です」と意気込みを語った。

 21日、和歌山市松江のツタヤウェイガーデンパーク和歌山店でCDを限定先行発売し、午後2時からと4時からの2回、インストアライブも開かれる。特典の創刊号復刻版は、限定数に達し次第終了となる。

アガサスの最新号と創刊号復刻版を手に松本編集長

アガサスの最新号と創刊号復刻版を手に松本編集長

高校野球新人戦組み合わせ決まる 20日~

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 20日に開幕する平成28年度県下高校野球新人戦の組み合わせ抽選会が18日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で行われ、出場38校の組み合わせ=別表=が決まった。

 4つのゾーンに分かれ、紀三井寺公園野球場などを会場に試合が行われる。日程通り進めば、決勝は9月11日午後1時から、田辺スポーツパーク野球場で行われる。

 各ゾーンを勝ち上がったベスト4の高校は、秋季近畿地区高校野球大会の県1次予選が免除され、2次予選からの出場となる。

 1次予選は9月8日に4校を除いた抽選を行い、11日から県内3球場で試合がある。1次予選の各ゾーンを勝ち残った4強と、新人戦4強の計8校で2次予選を争う。

 2次予選は9月27日に抽選会があり、試合は10月1日から紀三井寺公園野球場で行う。優勝、準優勝、3位の上位3校は、10月22日に同野球場で開幕する秋季近畿地区高校野球大会に県代表として出場する。


第二阪和の年度内完成へ 進捗状況説明会

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 本年度中の完成を予定している第二阪和国道・淡輪ランプ―平井ランプ間(7・6㌔)について、国土交通省浪速国道事務所は18日、和歌山市内で工事状況説明会を開き、同所の河野純一副所長は、3カ所で工事日程の変更があったものの、計画通りの供用開始予定であることを強調した。

 説明会には県や大阪府、周辺自治体の関係者ら23人が参加。ことし4月に神戸市北区で発生した、新名神高速道路の架設中の橋桁落下事故を受けて、孝子ランプの工法を一部変更し、より安全な対策を取ったことによる工期の圧迫や、深日ランプ橋付近で法面の崩落が発生し、追加の補強工事によって橋梁の架設が遅れる事態になったことなどが報告された。

 用地買収については全て完了。関連全工事は、看板設置や道路舗装工事など入札公告中、発注手続き途中を含めて100%実施され、契約は80%を終えていることが示された。

 河野副所長は「3カ所については工程的にかなり厳しくなっているが、台風などの災害がない限り、年度内の供用開始を目指している」と話した。

建設が進む中孝子高架橋(7月22日撮影、浪速国道事務所提供)

建設が進む中孝子高架橋(7月22日撮影、浪速国道事務所提供)

和大ソーラーカーレースV 13年目の悲願

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 ソーラーカーの性能などを競う国際格式レース「FIAオルタナティブ・エナジー・カップ ソーラーカーレース鈴鹿2016」(6日、三重県・鈴鹿サーキット)で、和歌山大学ソーラーカープロジェクトが4時間耐久のエンジョイⅡクラスで初優勝し、総合でも2位を勝ち取った。5時間耐久のチャレンジクラスでは、県立紀北工業高校ものづくり研究部が優勝し、県勢が大活躍を見せた。

 同レースは、バッテリーとソーラーパネルの電力を利用して走り続け、周回数を競う。ドライバーはメンバーと無線で情報交換し、残りの電気残量から速度や戦略を考える。

 発足13年目にして初のクラス優勝を果たした和大チームは、大学生・社会人チームによる4時間耐久レース「エンジョイⅡクラス」に出場。480㍗まで発電できるソーラーパネルを使用し、14チームが競った。

 和大チームは同大協働教育センター・クリエに所属し、学生24人が活動している。マシンは2年前に新たに製作した「それゆけ☆みかん号」。昨年は調整に時間がかかり、マシンの能力を発揮できず7位に終わった悔しさを踏まえ、今回は空気抵抗を少なくし、スムーズに走れるよう表面の凹凸をできるかぎり減らすなどの調整を重ね、より滑らかな形を追求する中で、コックピットを覆うキャノピーもマシンに沿う形に改良した。

 また、同レースで3連覇など豊富な入賞経験がある紀北工業高の藪下能男、中岡進両教諭をアドバイザーに迎え、大学近隣のノーリツ鋼機㈱の駐車場や旧南紀白浜空港跡地などでも走行練習を重ね、電力消費を抑える走り方を研究した。

 レース本番は快晴となり、天気の変化を入念にチェックしながら走行。序盤はスピード調節がうまくできず、加速しすぎてしまったが、交代したドライバーが減速し、ペースを守って走り続けた。終了5分前、エンジョイⅡ6連覇のオリンパスRSが減速したところを抜き去り、最後は1周差でゴール。電気量のマネジメントにより、最後までペースを守ることができたのが勝因となった。

 和大チーム代表のシステム工学部3回生・請川遼さん(20)は「ことしはマシンを何とか優勝させたいと頑張った。1年かけて有言実行できて良かった」と笑顔で話していた。

 一方、紀北工業高チームは5時間耐久のチャレンジクラスに出場し、15秒差で惜しくも準優勝だった前回の雪辱を果たし、2年ぶり3度目の優勝。平成15~17年のエンジョイクラス3連覇と合わせ、2クラスを3度制する快挙となった。

 2チームを優勝に導いた藪下教諭は「自分が指導したチームが優勝するのはもちろんうれしいが、和大の学生たちが感動してくれたのが一番うれしかった。ものづくり部は20回目の出場で再び優勝できて良かった」と話していた。

初優勝を飾った和歌山大学チーム

初優勝を飾った和歌山大学チーム

基本構想案まとまる 和歌山市第5次長計

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平成29~38年度の和歌山市のまちづくりの方向性を示す「第5次市長期総合計画」の審議会(足立基浩会長、委員34人)の第4回会合が19日、同市西汀丁の勤労者総合センターで開かれ、基本構想の答申案が大筋でまとまった。今月中にも尾花正啓市長に答申し、市は基本構想案を市議会9月定例会に上程する。

25人の委員が出席した今回の審議会では、前回示された基本構想案について、要望が出た箇所の変更内容を報告。人口減少・少子高齢化の進行の項目では、介護保険などの社会保障費の増大を見据えて「健康寿命の延伸や持続可能な医療・介護制度の構築」などに取り組むことを追加した。

経済情勢と雇用環境の変化の項目では、正規雇用者と非正規雇用者について「賃金格差」が問題としていたのを、賃金だけの問題ではないとの委員の指摘を受け、「賃金をはじめとする労働条件の格差」に文言が変更された。

答申案では、人口減少・少子高齢化の進行やTPPなどの影響による経済情勢と雇用環境の変化、高度情報化社会の進展などの将来予測への対応が示された。

市議会で基本構想が可決されれば、長期総合計画の基本計画の策定に向け、審議会は各部会などで議論を進めていく。

25人の委員が議論した審議会

25人の委員が議論した審議会

海南署に取締マイスター 交通事故抑止へ

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交通事故抑止を目指し、海南署(島泰弘署長)は、交通指導に優れた地域課署員3人を「海南警察署交通指導取締技能教導官」(取締マイスター)として指名した。事故を未然に防ぐために事故多発地での取り締まりを強化する他、取り締まりに従事する署員を指導していく。取締マイスターを設けるのは初めての取り組み。

同署管内ではことし1月から7月末までに人身事故67件、物損事故848件が発生。前年同時期に比べて人身事故は24件減少しているが、物損は34件増加。渋滞時の車への追突、駐車場内での物損事故が目立つという。

事故が増加傾向とあって、同署では速度超過や飲酒、無免許といった悪質で危険な交通違反を重点的に取り締まっているが、さらなる交通事故抑止を目指して取締マイスターを設けた。メンバーには、交通指導の知識や技能が優秀で、実務5年以上、警部補以下などの条件を満たした同署地域課署員3人(警部補2人、巡査部長1人)が選任された。

指名式が10日に同署で行われ、島署長が指名書を3人に手渡した。取締マイスターは今後、「海南MEISTER」のバッジを胸元に付けて活動に当たる。

悪質ドライバーを運転させない地域づくりを目指し、同署交通課の加藤賢治課長は「交通事故抑止に資する取り組みを主導的に行ってもらい、交通指導取り締まりの司令塔として活躍してほしい」と期待を込める。また、レジャーの季節が続いていることから、県民には「休憩を取りながら安全運転に努めてほしい」と呼び掛けている。

島署長㊧から指名を受けた3人

島署長㊧から指名を受けた3人

磨き上げた表現力 わかやまバレエコンク

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第6回わかやま全国バレエコンクール(フルール全国バレエコンクール実行委員会主催、本紙など後援)が14日から17日にかけて和歌山市民会館で行われ、全国から出場した273人が練習を重ねてきた踊りを披露し、磨き上げた表現力で会場を魅了した。

コンクールは、バレエシューズ(小学校低学年)、小学生、中学生、高校生・シニアの4部門で実施された。

県内の出場者で最高得点を獲得した人に贈られる「わかやま賞」は、金平糖の精のバリエーションで小学生部門6位に入賞した美浜町立松原小6年の山吹薫乃さん(12)=シュウバレエスタジオ=が2年連続で受賞。山吹さんは「2年連続で取れたのはうれしいけど、やっぱり1位を取りたかった。来年はもっと自分の踊りをしたい」と悔しさをにじませた。

今回から新たに、11~25位(高校生・シニア部門は9~16位)に対し、ミュンヘン国際サマーワークショップの参加権が得られる優秀賞が設けられた。

審査委員長を務めたバレエダンサー、振付家の三谷恭三さんは総評で「膝の後ろ部分のストレッチがまだまだ効いていない人が多かった。また、会場の広さから自分の思う所に足を出せていない人もいた。いろいろなことに注意して、来年また参加してほしい」と話した。

実行委員長の川端奈保子さんは「和歌山のコンクールは温かい雰囲気があり、とても和やか。地域で愛されるコンクールとしてこれからも続けていけたら」と話していた。

上位入賞と各賞は次の皆さん。

【バレエシューズ】①佐々木桃(山口ゆうこバレエスクール)②砂庭香心(レヴェランス・バレエスタジオ)③大坂双葉(アルテ山之内バレエスクール)

【小学生】①中野慎之助(中野まりバレエスタジオ)②松本法子(れい美花ダンススタジオ)③上村梓紗(アイコ・シーマンバレエスタジオ)

【中学生】①山本あらた(安田尚子バレエアカデミー)②見市涼(藤田香織バレエ教室)③山本涼花(安田尚子バレエアカデミー)

【高校生・シニア】①米田桃子(河野バレエスタジオ)②石本晴子(船附菜穂美バレエスタジオ)③山川奈美(MACバレエ)

【わかやま賞】山吹薫乃(シュウバレエスタジオ)

【ミュンヘン国際サマーワークショップスカラシップ賞】クローザック安美(ルミエールバレエ教室)

上位入賞者の皆さん

上位入賞者の皆さん

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