商売人らがことし一年の繁盛を願う十日えびすを前に、県名産の縁起物「のしあめ」作りがピークを迎えている。
創業90年以上の老舗、うみの製菓㈱(海野佳広社長)=和歌山市本町=でも、職人らが赤と白が鮮やかなあめを伸ばすなどして作業を進めている。
同社では、200円の棒あめから1万円などの板付きあめを生産。中には、もっと福をつかみたいと高価な物では2万円や3万円の特大サイズの注文もあるという。
一番人気は5000円(90㌢)の板付きあめ。海野社長(50)は「ことしは、アベノミクス効果が、あめを買ってくれた中小企業にも波及してくれる一年になればいいですね」と話している。