岩出署は27日、紀の川市の無職女性(85)が、現金503万円をだまし取られる会員登録抹消費用名目の振り込め(架空請求)詐欺の被害に遭ったと発表した。
同署によると、ことし10月末ごろ、女性宅に「市民生活保安局のネモト」を名乗る男から「名前が3つの会社に登録されている。解除しますか」という電話があり、女性は解除を依頼した。数日後、ネモトから「未来パートナー」という会社だけは女性の代わりに誰か1人会員登録をする必要があり、「前川一彦」という人が登録してくれるとの説明があった。
その後、未来パートナーの「サカイ」を名乗る男から「前川さんから入金があったが、登録変更されていないので違法な手続きで刑事問題になる。警察へ通報すれば逮捕される」などの電話が数回続き、11月末ごろ、「インターネットで処理すれば刑事問題にならない。手続きには現金503万円が必要」との連絡を受け、11月30日に宅配便で指定先に現金を郵送したという。