ヤングリーグ・全日本少年硬式野球連盟の第22回春季大会県予選決勝が15日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で行われ、和歌山打田タイガースが、和歌山ビクトリーズを6―0で破り、5連覇を達成した。打線好調の打田は初回の3点を足掛かりに、着実に追加点を奪い、宮本、本多の3、4番コンビで5打点と主砲が勝負強さを発揮。守っても山本唯、明石が完封リレーでビクトリーズ打線に反撃を許さず、3月に岡山・倉敷マスカットスタジアムで開催される全国大会の切符を手にした。しんぽう写真館はこちらから
◇決勝
ビクトリーズ
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320100×6
打田タイガース
1、2年生主体の新チームで臨む、最初の全国大会出場を懸けた決勝は、打田が主将の山本唯、ビクトリーズが左腕石井の投げ合いで幕を開けた。
打田は初回、先頭の加藤が右中間を抜く2塁打で出塁。川添の送りバントが内野安打となり、無死2、3塁の好機に宮本が逆らわず右中間へ運び2点を先制した。さらに1死2、3塁から堀口の右犠飛で1点を加えた。
2回にも2死満塁と攻め、本多の中前打で2点を追加した。
3回は無得点に終わり、試合の流れをつかみたいビクトリーズに対し、打田は4回、2死1塁から宮本が、左翼線に力強い2塁打を放ち1点。勝利を引き寄せる大きな6点目となった。
3安打3四球と走者を出しながらも要所を締める巧みなマウンドさばきを見せた山本唯は5回を零封。後をつないだ左腕の明石も、1死球を与えたのみで、ビクトリーズ打線を抑え快勝した。
6得点を挙げた打田の攻撃面では、1死までなら走者が出れば、確実にバントで送り、好機を広げる平松監督さい配が光った。
5年連続の本大会出場を決めた打田の平松監督は「練習試合から打線の調子がよく、自信はあった。右狙いも、かなり集中して練習した成果が出た。守りはまだまだ練習不足だが、全国に向け、これからしっかり走り込んで鍛えていきたい」とした。山本唯主将は「みんなが先に点を取ってくれたので、投球は気持ちが楽だった。全国ではチーム一丸となって優勝を目指したい」と意欲を見せた。
《和歌山打田タイガース》代表=羽端久晴▽監督=平松弘次▽主将=山本唯生▽選手=宮本凌、下本友作、堀口卓摩、芦田凌我、南口友貴、明石直也、川添聖弥、山田知寛、根岸締誌、加藤諒、南口大喜、中畑新之介、山本博章、本多吏樹