和歌山市黒田の桑原江里さん(29)の絵画展が29日まで、同市祢宜のケーキサロン・マニエール和佐店で開かれている。「田んぼ」をモチーフに、アクリル絵の具で描いた作品15点が並ぶ。
桑原さんは大阪市生まれ。宝塚造形芸術大学美術学科絵画コースを卒業。夫の転勤で5年前に和歌山へ移り住み、県内外で個展やグループ展を開催している。
和歌山に移り住んでからは、身近に田んぼがあり、田植えや稲刈りなど季節に応じて違う田んぼの表情や、さまざまな生き物が住む豊かさに心引かれたという。
「人にとっても生き物にとっても、生命の源。ぜひ絵にしてみたいと思ったんです。最近は『命』が大きなテーマですね」とにっこり。
作品の題は全て「TANBO」。粒のように無数に塗り重ねられた筆使いが特徴で、青々とした夏の田や黄金色に実った稲などがイメージされ色彩豊か。力強く大胆な筆跡のものや、細やかなタッチで色を重ねたさまざまな表現が並んでいる。桑原さんは「見る人が自由に想像を膨らませ、イメージを広げて楽しんでもらえたら」と話している。
午前9時から午後7時。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。