和歌山市の写真家、徳田直季さん(53)の作品展「旅の始まり、途中」が、和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで始まった。8日まで。
同市などが主催。市文化奨励賞の受賞者を対象にした平成25年度真舟芸術振興基金活用事業。徳田さんの室内での展示は18年ぶり。
会場には約350点がずらり。23歳で写真を始めた頃のものから、時代を写した写真週刊誌カメラマン時代のものも。
大阪や東京での活動後、和歌山に戻り、本格的に写真を学んでからの花と人物のモノクロ写真をはじめ、心癒やされたふるさとの四季折々の風景に詩を添えた作品、和歌山西国33カ所の仏像、和歌山の女将さんを撮った最近の写真までが並ぶ。
徳田さんは「振り返ってみると、30年たてば一つの歴史。今回いい機会をもらい、僕ののどかな和歌山の風景写真のイメージ以外にも、本質的な部分を見てもらえる展示」とにっこり。
「まだ旅の途中。和歌山のいいところを集めた大きな写真展を開きたいね」と話している。午前10時から午後5時。3日は休館日。