大橋建一和歌山市長の4選不出馬表明を受けて、来夏に予定される次期市長選への動きが活発化している。20日には、市議の遠藤富士雄氏(66)が立候補の意志を固め、来週にも出馬表明することが分かった。自民党は県の県土整備部長、尾花正啓氏(60)の擁立に動いており、同党関係者は、尾花氏は前向きな意向であるとしている。
遠藤氏は大東文化大経済学部卒。平成7年の市議選で初当選、議長などを歴任し、現在5期目。市議会最大会派「絆クラブ」に所属。
大橋市長の不出馬表明前から、支援者には集会などで立候補の意欲を伝えており、福祉や教育の質向上、観光拠点整備などを掲げている。12月に市議を辞職するとしている。
尾花氏は東大工学部卒。昭和55年に県庁採用。道路政策課長、道路局長などを歴任し、平成24年4月から県土整備部長を務めている。
自民党県連幹部は、尾花氏に立候補を打診していることを認めており、同氏からは前向きな意向を聞いているという。今後、党の推薦に向けた手続きを進めるとしている。
次期市長選に向けてはこの他、元県議(52)が立候補の準備を進めているとみられ、現職県議らの出馬も取りざたされている。