自転車の男性を車ではねて死亡させたなどとして、岩出署は24日、紀の川市東大井のアルバイト店員、寺田愛容疑者(27)を自動車運転過失致死と道交法違反(救護義務違反)容疑で逮捕した。
同署によると、寺田容疑者は21日午前4時45分ごろ、紀の川市上野の路上で軽乗用車を運転中、自転車に乗っていた同市西三谷の無職、武田秀雄さん(89)をはねて転倒させ、頭蓋骨や左足首を骨折させる重傷を負わせたにもかかわらず、救護せずにその場から逃走。武田さんは、搬送先病院で約8時間半後に死亡が確認された。
捜査員が現場に残されていたドアミラーから犯行車両の車種を特定。捜査員70人体制で、同市と周辺自治体内の2000台を対象に調べを開始。300台の確認を行ったところで、寺田容疑者の犯行車両にたどり着いたという。寺田容疑者は「自転車に当たったことはたいしたことないだろうと思った」などと容疑を認めているという。