朝夕通勤ラッシュ時など慢性的に渋滞が発生している和歌山市神前地区で、渋滞緩和に向け周辺住民などから大きな期待が寄せられている2道路の供用開始が当初計画より大幅に遅れていることが分かった。周辺住民らの間では、今月末開通のうわさが流れているが、県海草振興局工務課は「まだ開通の見通しはたっていない」とうわさを否定し、「間もなく工事のめどが付き、供用開始までのスケジュールも決まるのでは」としている。
2道路は、神前地区の和歌山電鐵貴志川線の踏切付近交差点から東に約300㍍の「湊神前線」と、同道路に接続し、地区を南北に通る約1㌔の「松島本渡線」。ともに当初計画では、ことし3月末に、歩道工事を残したまま暫定片側1車線での供用開始が予定されていた。
松島本渡線については、南側の県道13号和歌山橋本線との接続部分を車が曲がりやすくするように交差点を広げる工事に、新たに取り掛かった。
工事が遅れていることについて同課は「特に大きな理由はないが、作業が押している」と説明している。
新道路沿いに住む男性(72)は「地区周辺は朝夕すごく車で混雑するので、みんな早く開通してほしいと思っている」と期待しながらも「大きい道路なので開通したら騒音もすごそうだね」と話していた。