県警生活安全企画は10日、数字選択式宝くじ「ロト6」を悪用した新たな架空請求詐欺事件が発生し、紀の川市の男性(60代)が現金300万円をだまし取られたと発表。同様の詐欺に注意を呼び掛けている。
同課によると、ことし7月初旬、男性の携帯に「ロト6の当選番号が事前に分かる証明をします」と男から電話があり、男性は教えられたサイト上でロト6抽選会のライブ動画を確認。男が抽選前に当選数字を次々に言い当てたことから話を信じ込み、現金を5回に分けて男が指定する口座に振り込んだという。
同課は、ライブ動画の映像が、実際の抽選現場と比べて20秒ほど遅れて流れているため、その時間差を利用して、何らかの方法で男が現場から当選数字を入手し、すぐに男性に伝えていたとみて調べを進めている。