関西広域連合(広域連合長=井戸敏三兵庫県知事)は29日、8月定例会を和歌山市内で開き、30歳以上のアスリートなら誰でも参加できる「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021年大会」の関西招致を目指す方針を委員会で決めた。実現すればアジアで初の開催。
WMGは、国際マスターズゲームズ協会(IMGA、デンマーク本部)が主催。協会側から第10回(2021年)大会を関西で開催してはどうかと提案があったという。ことし5月以降、同連合が開催の適否について検討作業を進めてきた。
09年開催のシドニー大会は、95カ国約2万8000人が参加した。事業費約21億円に対し、大会開催の経済効果は45億円にも上り、開催地域への波及効果が期待できるという。
井戸広域連合長は「開催が実現すれば、国際的な観光旅行の拠点として、海外に関西をアピールできる」と誘致の意義を訴え、議員らに理解を求めた。また、回答の締め切りが10月1日に迫っていることから、経済界など民間識者を入れた準備委員会を早急に設立し、協議に入る考えを述べた。
IMGAも初のアジア大会開催に意欲的で、関西の立地についても高く評価しているという。