平成27年開催の紀の国わかやま国体・大会に向けて県が建て替え工事を進めてきた秋葉山公園県民水泳場(和歌山市秋葉町)が完成し、9月1日にオープン式典が行われる。通年利用できる屋内温水プールと7、8月のみ利用の屋外プールを併せ持ち、競技会や県民のレジャーなどに活用される。
21日の定例会見で仁坂吉伸知事が発表した。元の水泳場は昭和41年7月の完成で老朽化し、国体を機にリニューアルを決定。平成23年7月から総工費約89億6000万円をかけて建設してきた。当初は今春完成予定だったが、地盤が想定より固かったために基礎工事が遅れ、屋外プールの利用は来年夏からとなった。
新施設は地上2階、地下3階、鉄筋コンクリート造り、延べ床面積2万5206平方㍍、建築面積8657平方㍍。屋内は50㍍の10コース(客席2070席)、25㍍の8コース、子どもプールなどを備え、屋外はウオータースライダー付きや流水式などのプールがある。建物全体に紀州材を多く使用している。
9月1日は、式典で仁坂知事らがテープカットを行った後、県水泳連盟による模範泳法や水球のデモンストレーションがあり、県ジュニア夏季水泳競技大会が開かれる。
一般の利用は3日から。時間は午前10時~午後9時(駐車場は午前9時~午後10時)。月曜と年末年始は定休。