海南ロータリークラブ(小林逸平会長)は28日、60周年記念事業「よろらよう海南」で、黒江川端通りなどに「おもてなしベンチ」を設置する。海南海草地域の活性化を目指す「心」でつながったボランティア「Kプロジェクト」とコラボレーション。市民の利便性・快適性の向上、観光客らのおもてなし充実・強化を図る。
同RCは昭和29年3月10日設立。10年ごとに記念行事を行ってきた。今回は式典にかける予算を地域活性化に充てようと、昨年秋にKプロジェクトに相談。未来へつなげるまちづくりという互いの思いが通じ合い、ことし3月に開かれた東京大学アジア生物資源環境研究センター・堀繁教授のまちづくりについての講演会を機にベンチ設置へ向けた取り組みを進めてきた。
寄贈先は同市、黒江の町並みを生かした景観づくり協定運営協議会、一番街商店街組合。28日午前9時から船尾の紀州漆器伝統産業会館「うるわし館」で贈呈式を行う。当日は関係者他、黒江の子どもからお年寄りまで住民らが参加。ベンチを組み立て黒江の町並み、JR海南駅西側広場、一番街商店街に設置する。
小林会長(59)は「海南のまちの魅力アップを図るための『おもてなしベンチ』。ロータリークラブの理念に沿った事業です」と笑顔。「皆さんがつながり、地域活性化のお役に立てれば」と話している。