流派を超えた洋画家集団「青甲会」(小川英夫代表)の第67回展が22日まで、和歌山市の県民文化会館県民ギャラリーで開かれている。
同会は昭和21年に結成。会員は、独立や新制作、新世紀、示現会など、さまざまな会に属しており、県内美術界を代表するとともに全国でも活躍している。
22人が、それぞれが追求するテーマで描き、写実や抽象、超現実など多彩な約50点を出展。会場には、光感じる色彩の、小川代表の「石造りの集落」「マッターホルン」の他、中前光雄さんのタンポポとトンボをモチーフにした幻想的な「共生’21」、手を合わせる仏像をクローズアップした鈴木源二さんの「いのり」などの大作が並んでいる。
小川代表(85)は「この世界を志す若い方にも、絵画にはさまざまな描き方があるのだと感じてもらえれば」と話している。午前10時から午後5時(最終日は4時)。