教え子の女子中学生にみだらな行為をしたとして、和歌山市立中学校の男性教諭（２５）が１２日、児童福祉法違反容疑で市内の警察署に逮捕された。市教育委員会は同日夜に謝罪の記者会見を開いた。
市教委や県警によると、教諭は昨年８月ごろ、常勤講師として勤務していた市立中学校で担任した２年生の女子生徒（当時１３）に対し、生徒の自宅でみだらな行為をした疑い。
ことし６月下旬、教諭の転任先の市立中学校の校長に女子生徒が匿名で「先生にいろいろ相談に乗ってもらう中で体の関係になった。つらくて悩んでいることを先生に分かってほしい」などと電話したことで事件が発覚。市教委の事情聴取に対し教諭は事実を認め、「大変申し訳ないことをした。女子生徒につらい思いをさせてしまった」などと謝罪の言葉を話したという。
教諭は今月２日から自宅謹慎し、女子生徒とその保護者は５日に警察に被害届を提出。１２日の教諭逮捕に至った。
市教委の会見では楠井和樹学校教育部長らが陳謝。「厳しく自分を律し、範を示すべき教員が恥ずべき不祥事を起こしたことは、教員の社会的信用を大きく失墜させる極めて遺憾なこと。強い憤りを覚える」との原一起教育長のコメントを読み上げ、教諭への厳正な対処と、信頼回復に努めることを強調した。