第51回全国社会人サッカー選手権大会(第71回国民体育大会サッカー競技リハーサル大会)の決勝が21日、岩手県であり、アルテリーヴォ和歌山が阪南大クラブ(関西・大阪)をPK戦の末に下し、初優勝を飾った。
決勝の相手は同じ関西リーグに所属する阪南大クラブ。今季リーグ戦では、開幕戦で敗戦を喫した相手だ。坂元要介監督が「接戦になることは予測していた」と話すように、アルテリーヴォは前半20分に、白方がゴールネットを揺らし先制に成功したが、後半26分に失点し、試合は延長戦に突入した。
延長戦の前後半を終えても決着はつかず、勝敗の行方はPK戦に。先行のアルテリーヴォは、1人目から順調に成功を重ねると、GKの吉田が4人目を阻止。5人目の白方がゴールを決め、優勝を果たした。
アルテリーヴォは今大会、8人の選手をけがや仕事で欠き、ベンチ入りメンバーも18人中16人と厳しい状況で戦い抜いた。決してベストとはいえない中での優勝は、JFL(日本フットボールリーグ)昇格の懸かる全国地域リーグ決勝大会に向け、大きな弾みとなった。
坂元監督は「最後はPK戦で勝利できたが、地域決勝大会に向けてまだまだ改善しなければいけない。この大会での経験を生かし、精進したい」とし、芝﨑純平主将は「一試合一試合が好ゲームで、さらに優勝を勝ち取ることができてうれしい。この勢いのまま上のカテゴリーに進めるようにチーム一丸で頑張りたい」と話した。
地域決勝は、9地域リーグから各1チームと、同大会の出場権を得ていない全国社会人サッカー選手権大会の上位3チームの計12チームで争う。
11月6日から、4チームずつ3グループに分けたリーグ戦を行い、各グループの1位3チームと各グループ2位の成績最上位チームの計4チームが決勝ラウンドに進出する。