子どもの無病息災を祈る山路王子神社(海南市下津町市坪、上田今朝男宮司)の「泣き相撲(奉納花相撲)」が12日、同神社で行われ、生後4カ月から3歳までの男児約150人が、泣き声を上げる元気いっぱいの取り組みを見せた。
同神社で400年以上前から行われ、県の無形文化財に指定されている伝統行事。清められた土俵の土に男児の背中を付けると健康に丈夫に育つとの言い伝えがあり、毎年、県内外からも多くの参拝者が訪れる。
上田宮司による神事の後、境内の土俵で泣き相撲が行われ、赤いまわしを締めた男児が土俵入り。氏子総代によって背中に土が付けられ、男児が泣き声を上げると、取り組みを見守っていた土俵回りの見物人らは「泣いた!泣いた!」「元気に育つぞ!」と笑顔で拍手を送っていた。
初めて参加した生後11カ月の一路(いちろ)君の母、蜂須賀敦子さん(34)は「男らしく元気に育ってもらいたい」と健やかな成長を願った。
上田宮司(83)は「無病息災を祈り、丈夫な体に育ってほしいですね」と話していた。
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元気な声で「泣き相撲」 山路王子神社で
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