県警は2日、御坊市湯川町財部633の交差点で、誤った交通取り締まり(通行禁止違反)による4件の検挙が発覚したと発表した。県警は反則金7000円(軽自動車)、5000円(原付)の返還と、違反点数2点を取り消す手続きを進めている。
県警交通規制課などによると、現場は国道42号を挟んだ西側市道、東側里道(りどう)。規制をかけた平成12年当時、里道が田んぼのあぜ道だったため、三差路交差点として市道の東進車両が左折のみに規制された。その後、周辺への大型店舗の出店により、あぜ道がアスファルト舗装され、軽自動車などが直進で通行するようになったという。
誤検挙発覚はことし8月、御坊署員が原付で市道から交差点を直進した同市在住の70代女性を取り締まった後、後日の違反手続きの点検作業で、誤りが分かった。同署が、データが残っている過去5年間の検挙を調査したところ、別の誤検挙も判明した。違反者の男女4人はいずれも70代と80代の高齢者で、男性2人はすでに亡くなっているという。
県警は「違反処理をした方には大変ご迷惑を掛けた」と陳謝した上で、今後、直進も禁止にするため県公安委員会への申請手続きを進めるとしている。