紀の国わかやま国体は会期前3競技が13日に終了し、各種目で優勝、入賞など県選手が活躍を見せ、総合開会式以降の熱戦にも期待が高まる。体操の成年男女の決勝は12日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、ロンドン五輪日本代表の田中和仁・佑典兄弟らの活躍でアベック優秀を果たした。少年男女と合わせた天皇杯(男女総合成績)の得点では4位となった。
13府県で争った男子決勝で県代表は、弟・佑典(コナミスポーツ&ライフ)が、全種目を通して高得点を連発。得意とする平行棒と鉄棒では、16点台をマークするなど圧倒的な演技を披露した。兄・和仁(医療法人徳洲会)も6種目のうち3種目で15点台と五輪日本代表の実力を発揮した。
優勝が決まり佑典は「5年前から『国体に出てほしい』と言われ続けていたので、故郷に恩返しができた」、和仁は「試合前日に初めて5人そろって練習するくらいだったが、優勝できてうれしい」とそれぞれ喜んだ。
10道府県で争った成年女子で県代表は、2位の静岡県を総合得点0・3の僅差で振り切り、優勝をつかんだ。
13日に行われた少年の決勝では、男子が8位入賞、女子が11位だった。