平成23年度から工事が進められてきた、紀美野町小畑から下佐々を結ぶ国道370号線(延長1・3㌔)と、動木から同線を結ぶ岩出野上線(延長100㍍)が6日正午に開通する。総事業費約20億円。現行の370号線は1車線で中央線もなく対向車の交通が不便だったが、工事により全線2車線になった他、自転車通行可能の歩道も整備された。
県などは同6年度から、370号線につながる県道奥佐々阪井線(4・8㌔㍍区間)の工事を開始。今回の延長工事で全ての区間の整備が完了となった。
現行の370号線は対向車の交通困難の他、通勤通学などで交通量の増える午前7時から9時、午後5時から7時の間は大型車の通行止めの規制があったが、新国道の完成により規制は解消。災害時などの緊急車両の輸送強化や、県立海南高校大成校舎や野上小学校に通う児童生徒の安全面の向上が期待される。
同日は午前9時半から同小前で「国道370号(小畑~下佐々間)開通を祝う会」(同町主催)が開かれる。