“文化部の甲子園”といわれる「第39回全国高校総合文化祭滋賀大会」の放送部門で、県立那賀高校(岩出市高塚、山口薫校長)の放送部が上位入賞の快挙を達成した。ビデオメッセージ部門で初めて優秀賞に輝き、オーディオピクチャー部門でも審査員特別賞を受賞。宮﨑淳也副部長(17)は「初めての受賞をうれしく思います」と話している。
同大会の放送部門は、参加者の郷土や地域の話題を切り取り、映像や音声で表現する。アナウンス、朗読、オーディオピクチャー、ビデオメッセージの4部門が行われた。
ビデオメッセージ部門は、出場96作品を8グループに分け、各グループから優秀賞1作品を選出。オーディオピクチャー部門は48作品を4グループに分け、同様に優秀賞4作品を選んだ。
会場では、出場校の作品が発表され、同校の生徒も客席で様子を見守った。
ビデオメッセージ部門の優秀賞の発表で、受賞校に名前を連ねた部員たちは、ガッツポーズで喜びを表した。続くオーディーオピクチャー部門の優秀賞はならなかったが、審査員特別賞を受賞。部員たちは再びガッツポーズで喜び合った。
ビデオメッセージの作品は「二・六・二」。かつらぎ町で長年続く串柿作りを取材し、映像を通して伝統の大切さを伝えた。会場では作品について、「郷土の良さが素直に表現されていて、おのずから、そこに愛情を感じる」との講評を受けた。
オーディオピクチャー部門では、和歌山市加太を舞台に、幼なじみの男女のやりとりを通して「ふるさと」の大切さを表現した。講評では「ドラマ仕立てで、興味を持って見ることができた」とたたえられた。
同部は、11月に鹿児島県で開かれる国民文化祭、鳥取県で開かれる近畿高校総合文化祭にも出場を決めており、活躍に周囲の期待はますます膨らんでいる。
放送部の部員は次の皆さん。
顧問=茂田美珠穂▽部長=堀川三菜美(3年)▽副部長=宮﨑淳也(同)▽部員=尾﨑晴、門阪僚太、久保睦美、森本あずさ、井上裕惠(以上3年)、宮井菜月、佐本拓海、柴野遼、中尾幸太(以上1年)