9月26日に開幕する「紀の国わかやま国体」総合開・閉会式の第1回総合リハーサルが29日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で開かれ、式典出演者、実施本部員、ボランティアら約7600人が参加して当日の流れを確認した。第2回は開幕1週間前の9月19日に実施し、本番前の最終チェックを行う。
リハーサルは午前9時半から、閉会式、開会式の順に行った。炬火(きょか)台にも実際に火がともされ、炬火ランナーがフィールドを走った。
閉会式のリハーサルでは式典音楽隊の演奏にのせ、各都道府県の選手団プラカードを持ったガールスカウトがきびきびと入場。大会役員や皇族役のエキストラが壇上からその様子を見守った。
本番同様、和歌山放送の寺門秀介アナウンサーと県高校生活動推進委員会の梶田太陽さん(橋本高3年)がアナウンスを務め、成績発表や天皇・皇后杯の授与などが行われた。
オープニングプログラムのリハーサルは和太鼓の重厚な音色で幕開け。「ヤタガラスキッズ」のダンスや、江戸時代初期から続く伝統の「和歌祭」の御船歌、なぎなた振りなどが披露され、出演者の保護者や、会場近くの浜宮小学校の児童らが観客席から見学していた。
競技場周辺では出演グループが練習に励んだ。国体イメージソング「明日へと」の手話ダンスを踊る「チームサイン」の青山恵理さん(51)は、「楽しく笑顔で元気に踊りたい。きょうは声を出すところとか細かい部分もチェックしていきたいです」と話していた。
この日は気温30度を超える真夏日。参加者はみな汗だくになり、水分補給など熱中症への注意は促されていたが、体調を崩すスタッフの姿も見られた。
「紀の国わかやま大会」(全国障害者スポーツ大会)の総合リハーサルは8月30日と10月10日に行われる。