ハーブの生産者を増やし産地化を目指すための「ハーブ栽培講習会」が23日、紀の川市北長田の農園「いまきファーム」で開かれ、同ファームを運営する今木史典さん(54)を講師に、新規就農者や女性農業者など約40人が学んだ。
今木さんは約20年前から料理の香り付けなどに利用するハーブの自家栽培を始め、勤めていた会社を退職後、県農業大学校社会人過程で学び、ハーブ栽培を経営の中心とするべく試行錯誤を重ねて実現し、現在はハーブとトマトの複合経営を行っている。
講習会は今木さんの考えに賛同した県那賀振興局農業振興課が主催。今木さんは、ハーブを栽培している人は少なく、冬の需要に対応しきれていないことなどを話し、栽培方法については、収穫の時に気を付けることとして「汚れた手でバジルを収穫してしまうと、触った部分が黒く変色してしまう」などと細かな点まで紹介した。
ことし1月から農業を始め、イチゴを育てている柳瀬泰宏さん(33)は「ハーブを栽培している人は身近にいないため、とても参考になりました。今回の講習をきっかけにハーブにチャレンジしようと思っています」と話していた。
次回の講習会は8月6日午後1時半から、いまきファームで行われる。問い合わせは今木さん(imaki@gaia.eonet.ne.jp)へ。