女性のスカートの中を盗撮したとして、県教育委員会は21日付で田辺市立中学校の男性教諭(51)を懲戒免職処分とした。教諭の管理監督責任を問い、田辺市教委は同校の校長(59)を文書訓告処分とした。
県教委によると、教諭は先月27日正午ごろから、大阪市内の家電量販店やアニメ専門店で、居合わせた女性客計3人のスカートの中をライター型のビデオカメラで動画撮影。盗撮に気付いたアニメ専門店の店員が大阪府警浪速署に通報した。カメラをリュックサックに取り付け、スカートの下に忍ばせて撮影していたという。
教諭は田辺市教委の調べに対し、同カメラを購入した平成20年に同市、和歌山市、大阪市の書店などで延べ約8人の女性客を盗撮した他、ことし2月から6月まで月1回の頻度で大阪市内に通い、女性客14人に盗撮行為をしたと供述。
「クラブ指導でうまくいかず、むしゃくしゃを晴らすためにやった」「多くの人に迷惑を掛けたとともに、生徒の純粋な心を傷付けてしまった」と話しているという。
21日、県教委学校人事課の笹井晋吾課長らが記者会見し、「教育への信頼を著しく失墜させた。不祥事撲滅への取り組みを徹底する」と陳謝した。