「当たり屋」の手口で現金をだまし取ったとして県警交通指導課などは21日、住居不定の土木作業員、木村進一容疑者(71)を詐欺容疑で逮捕・送検したと発表した。容疑を認めているという。
同課によると、木村容疑者は昨年6月30日午後0時5分ごろ、和歌山市松江北の路上で、同市の会社員、男性(49)が運転する軽乗用車の左側後方部に故意に接触し、示談金名目に現金2500円をだまし取った疑い。
木村容疑者は「車と手が当たって、持っていた絵画の額を落としてしまい壊れた」などとうそをついていたという。木村容疑者はことし2月24日に三重県内で別の当たり屋事件を起こし逮捕。その後の三重県警の取り調べで「和歌山でも同様の犯行を行った」とほのめかしたため、和歌山県警が犯行を裏付け19日に逮捕した。同課などは他にも余罪があるとみて追及している。