和歌山市木ノ本の和歌山ろうさい病院(南條輝志男病院長)が昨年8月から工事を進めていた「災害医療研修棟」の完成を記念した竣工式が10日、同所で行われ、約60人が出席して祝った。
同棟は、鉄筋コンクリート4階建て。災害時に地域住民の一時避難所となる多目的共用室や備蓄倉庫などを完備している他、屋上にはヘリポートも設置されている。
式で南條病院長は、「和歌山ろうさい病院もハードとソフトの両面で、大災害に強い病院として日の目を見ることになりました」と竣工を喜んだ。来賓として出席した尾花正啓市長は、「ヘリポートや食料備蓄など災害時の拠点病院としての機能が充実した上、一時避難所設置など、地域の思いを受け入れていただき本当にありがたい」と災害時の支援拠点としての役割にも期待を寄せた。
この日は、完成を記念する食事会や講演会もあった。