和歌山市立東中学校3年生の三輪優翔君(14・和歌山レスリングクラブ所属)が今月、茨城県立スポーツセンターで開かれた沼尻直杯平成25年度第39回全国中学生レスリング選手権大会の73㌔級で優勝を飾った。三輪君は8月に実施される韓国遠征に強化選手として参加する。
大会には中学1年生から連続3回目の出場。同階級は18人が出場し、三輪君は第1シードに指定され、2回戦からの出場となった。過去2回の成績はともに3位。今大会は「優勝」だけを考えて挑んだ。
2回戦では持ち前の積極性を生かし、試合開始15秒で押さえ込みによる勝利を収めると、準々決勝で最も警戒していた東大寺学園(大阪)の有川将史君(3年)と顔を合わせた。三輪君はこの大一番でも積極的なプレーを展開。接戦で体力消費が激しかったが、第2ピリオドでタックルからバックを奪い得点を重ねると、最後は押さえ込みで決めた。
その後の準決勝は試合開始25秒、決勝では49秒で勝利。4試合のうち3試合で1分以内に決着を付ける圧倒的な力で、念願の頂点に立った。三輪君は「ようやく優勝できてうれしかった。次はもっと強い相手のそろう66㌔級で優勝を目指したい」と話していた。
同大会には県から25人が出場。本紙エリアからは三輪君の他、東中学校3年生の双子の辻大成君、開成君(14)がともに59㌔級第5位に輝いた。県レスリング協会は平成27年「紀の国わかやま国体」総合優勝に向け、県内の中学生の強化に取り組んでいる。