今月、インド・ニューデリーで開かれた「レスリングアジアカデット選手権大会」男子フリースタイル69㌔級で、日本代表として出場した県立和歌山北高校2年の三輪優翔君(16)が見事優勝した。国際大会初出場での快挙。「緊張もしたけど優勝できてうれしい。夏のインターハイ、秋の国体でも優勝をつかみたい」と、さらなる闘志を燃やしている。
ことし4月のJOC(日本オリンピック委員会)杯で準優勝し、カデット(17歳以下)のアジア大会への出場権を獲得。同級にはアジア各国から選手9人が出場し、トーナメント戦が行われた。
1回戦は台湾の選手に5―0、2回戦はキルギスの選手に3―0と、ともに相手の足に食らいつくハイクラッチなどで順調に勝利。イランの選手との3回戦(決勝)では、反則点などで2を獲得。試合終了間際にタックルを決められ1を返されるが、結果2―1で優勝を手にした。
初の国際大会に、「外国人選手は力が強いイメージがあるので、気持ちで負けないよう、自分から前に出る姿勢で臨んだ」と三輪君。「優勝できて良かったけれど、決勝戦では相手の力と勢いに自分の技が出せなかった」と心残りを話し、「攻めのレスリングができるよう練習に取り組みたい」と次の優勝を見据えた。