和歌山市で非行、犯罪防止や安全なまちづくりを目指し、「夜回り運動」を続けている松岡浩之さん(30)が、和歌山からは初めて、NPO法人日本ガーディアン・エンジェルスの「Brick Award」を受賞した。昨年1年間の活動の功績が認められた。昨年度は5人受賞しており、近畿の受賞者は6年ぶり3人目。
ガーディアン・エンジェルスは、1979年に発足した世界規模のNPO。米ニューヨーク市に国際本部があり、17カ国130都市で非行や犯罪抑止活動を展開している。赤いベレー帽がトレードマーク。松岡さんは同団体和歌山支部のメンバーだ。
松岡さんは父親が地元の消防で働いており、自分も何か地域に貢献できないかと思ったのをきっかけに、平成15年に当時メンバーを募集していた同団体に加入した。所沢支部で始めた活動だったが、就職とともに関西に移り住み、活動拠点を和歌山に移した。
夜回り運動では、非行や犯罪を未然に防ぐだけでなく、自転車整理やごみ拾いなども行っている。祭りやイベントのサポート、小中学校で事故や事件に遭わないための護身講座なども実施している。
現在、和歌山支部のメンバーは3人。松岡さんは「人の目が増えれば犯罪の抑止効果にもなる。自転車整理やごみ拾いなど、小さなことから広めていきたい。ぜひ地域の方も気軽に夜回り運動に参加してください」と呼び掛けている。
活動についての問い合わせは大江さん(℡073・423・4998)まで。