海南市下津町の仁義地区で、特産品のビワの出荷が最盛期を迎えている。
同地区は園地の多くが傾斜地で水はけ良好など環境に恵まれ、明治24年からビワの栽培が続く。柔らかい果肉とみずみずしさが特長で、現在約140戸の農家が計約13㌶で栽培し、収穫量は県内の約8割を占める。
5日から収穫が始まり、各農家でパック詰めされたビワは下津町引尾の仁義出荷場に運ばれ、京阪神を中心に北海道、関東などに出荷される。JAながみねの北山浩章さん(41)は「甘さの詰まったビワに仕上がっています。ぜひ味わって」と話している。
今季は昨年並みの約80㌧の収穫を予定し、最盛期は一日に約3500箱(1箱約1・5㌔)が出荷される。今月下旬まで同出荷場横に臨時直売所(午前9時~午後3時)を設置。問い合わせは同出荷場(℡073・494・0709)。