自転車運転者講習制度が施行された1日、海南署は海南市大野中の県立海南高校周辺で同制度の周知などを目的とした啓発活動を行った。
同制度では、3年以内に自転車で酒酔い運転、信号無視、一時不停止などの危険行為を2回以上行った違反者に自転車運転者講習が義務付けられる他、命令に違反した場合は5万円以下の罰金が科せられる。
啓発では、同署交通課の職員が自転車で登校する生徒に、制度の説明や啓発物130セットを配布し、交通ルールの厳守を呼び掛けた。同校3年のミニック賢君(17)は「学校のホームルームで制度のことを知りました。今後も歩行者に気を付けるなどして安全運転を心掛けたい」と話していた。
同署によると、管内でことし発生した人身事故(5月27日現在)63件のうち、自転車による事故は9件。島泰弘署長は「自転車には免許の制度はないが、自転車は車両。徹底して交通ルールを守ってもらいたい」と話していた。