県立和歌山工業高校産業デザイン科の3年生8人と、加太観光協会青年部(稲野雅則部長)らは13日、和歌山市深山の森林公園に、生徒がレーザー加工機を使って製作した「加太アジサイ園」の看板を設置した。
同園では「日本一のアジサイ園」を目指して毎年、植樹祭が開かれており、現在約1800株が植えられている。看板は、加太小学校の6年生が和工へ社会見学に行ったことをきっかけに、同協会が製作を依頼した。
縦100㌢×横150㌢のヒノキの間伐材でできており、松下太さん(加太小教頭)と地元の尾家由美さんがデザインしたものを8分割し、レーザーで焼いて完成させた。イラストとともに「山と川、海はつながっているんだね」とメッセージが添えられている。
この日、生徒らは完成した看板を、同所で伐採した間伐材で作った柱に取り付けた。高野萌生さん(17)は「分割しているので文字がずれないように気を配った。自分たちで作ったものが形になり、みんなに見てもらえることはとてもうれしい」と満足な表情を見せていた。
同協会は、約7年前から加太小学校の児童らと同所の木を伐採したり、アジサイを植えるなど、実体験を通した子どもへの教育、自然保護、さらに地域活性化に向けた取り組みを進めている。稲野部長(40)は「森林公園には加太に流れる水源がある。海だけでなく、山、川があり自然豊かな加太を味わってもらいたい」と話していた。