秋篠宮ご夫妻が20、21の両日、高野山で行われている「開創1200年記念大法会」への参列のため、4年ぶりに和歌山県を訪問された。21日午前は晴れ渡った青空の下、高野山真言宗関係者の案内で壇上伽藍や奥之院を視察され、ご夫妻の行く先々は大勢の観光客で人垣ができた。
ご夫妻での来県は今回で5度目。前日は総本山金剛峯寺に宿泊されたお二人は午前9時50分、壇上伽藍に到着された。
秋篠宮さまに続いて紀子さまが歩いてこられると、人垣からは「紀子さまー」「ああ、きれい」などと声が上がった。お二人は高野山真言宗の添田隆昭(りゅうしょう)宗務総長の案内で、不動堂、根本大塔、金堂、「三鈷(さんこ)の松」などを見学され、それぞれ興味深そうに解説を受けられていた。
奈良県の大学生・七井莉中さん(20)は「きょうご夫妻が来られるのは知らなかった。初めてお会いしましたが、すごく高貴な印象で、優しく手を振ってくれました」。愛媛県の無職・三和淳一さん(75)は「オーラがあり、雰囲気が違う。お会いできて光栄です」。オーストラリアから観光に訪れていたアン・ディクソンさんは「日本の人たちは秋篠宮家をとても尊敬して、称賛して、愛している印象を受けました」と話していた。
秋篠宮ご夫妻は、20日は午後に関西国際空港に到着され、かつらぎ町の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社などを訪問された。21日午後には開創1200年記念大法会を締めくくる「結願(けちがん)法会」に臨席される。