海南市の下津第二中学校(木村拓司校長)の2年生68人は20日から22日の3日間、市内26事業所に分かれて職業体験学習を行っている。
海南海上保安署(原田秀穂署長)には、森本晃太朗君(13)、山﨑光翔君(14)、坂口珠世さん(13)が訪れ、同署の仕事を学習。初日は海上での治安確保や救命、環境保全といった同署の業務を学んだ後、海上に流出した油を回収する「油吸着マット」の体験や水質調査の実験を体験した。
水質調査では、海の汚れ具合と酸性、アルカリ性といったph値を水質調査簡易装置を使って調べた。同署員が温泉水、家庭用洗剤を混ぜた水溶液、水道水などで実験。水溶液にはph値の大きな変化が見られ、海の環境に影響を与えることなどを説明した。
坂口さんは「海の安全だけではなく、環境を守るためにも頑張ってくれていることが分かりました。食器洗剤を使いすぎないなど、環境について考えるきっかけになりました」と話していた。