社会福祉法人つわぶき会「綜成苑」(和歌山市西庄、岩橋秀樹理事長)は、利用者の賃金を向上させようとキクラゲの栽培・販売に取り組み、商品化にこぎ着けた。今月から販路拡大に向けて動き出している。
同施設と同じ敷地内にある「綜愛苑」の屋上の温室の一部を利用。市内の食品関係業者と連携しながら、昨年5月から試験的に栽培を始め、商品化を進めてきた。温度や湿度が管理された専用のハウスには菌床500個が並び、利用者が収穫、袋詰め、乾物用の天日干しなどの作業を行う。
綜成苑授産部長の川口泰功さん(50)は「県産のキクラゲを地元の人をはじめ、たくさんの人に味わってもらいたい。そして、利用者の賃金に反映していければ」と話している。
問い合わせは同施設(℡073・452・0294)。