7月から8月に山口県で開かれるボーイスカウトの世界大会「第23回世界スカウトジャンボリー」に向け、平和の願いを込めた折り鶴を集める「全国ORIZURUキャラバン」が16日、和歌山会場となる同市のイオンモール和歌山で開かれた。
ボーイスカウト日本連盟が主催し、イオングループの商業施設を中心に、全国を回って折り鶴を集めている。寄せられた折り鶴は世界ジャンボリーの会場に展示後、8月6日に広島市で行われる平和記念式典に納められる他、世界ジャンボリーに参加した各国のスカウトに贈られる。
この日は、日本ボーイスカウト和歌山連盟(山本一郎理事長)の約50人が参加。訪れた子どもたちはメンバーに折り方を教わりながら、真剣な表情で小さな鶴を一つひとつ完成させていた。
会場では、イオンがボーイスカウト日本連盟に寄贈したフェアトレードコットンを使ったネッカチーフの紹介の他、スカウト体験コーナーなども設けられた。
山本理事長(79)は「戦後70年の節目に、皆さんと作る折り鶴は大変意義深いこと。子どもの数が少なくなる中、健康な心と体を育み、技術を学ぶボーイスカウトの活動に理解を深めてもらえればありがたい」と話していた。