アイドルグループ「AKB48」握手券販売名目にインターネットオークションを悪用して湯浅町の女性から現金をだまし取ったとされ詐欺の罪に問われている東京都世田谷区の無職、佐々木重春被告(22)の論告求刑公判が14日、和歌山地裁(河畑勇裁判官)であり、検察側は佐々木被告に懲役1年6月を求刑した。
この日は、同事件と同様の手口でAKB48の派生ユニット「フレンチ・キス」との2ショット撮影券販売名目に兵庫県の男性から現金20万円をだまし取った追起訴事件の審理もあり、佐々木被告はこれも認めた。
被告人質問で佐々木被告は、アイドルグッズをサイトで転売し日銭を稼いでいたことを明かし、だまし取った現金は「生活費や遊びの金に使った」と述べた。また、佐々木被告自身も過去に同様の手口で詐欺に遭っていたことや、ネット上で知り合った友人らが詐欺を働いていて触発されたことなどを証言した。