来年のNHK大河ドラマ「真田丸」を契機に県観光を盛り上げようと、「大河ドラマ『真田丸』・戦国わかやま誘客キャンペーン推進協議会」が22日、発足した。県、県観光連盟、紀北7市町、鉄道、旅行会社で構成。真田ファンやドラマを見て和歌山を訪れる観光客の紀北エリアの周遊と滞在促進に向け、事業を展開する。
設立総会が県庁で開かれ、各団体の代表ら委員21人が出席。県商工観光労働部の藤本陽司部長が「真田丸は県でも観光の大きな柱に位置付けており、皆さんと総力を挙げて取り組んでいきたい」とあいさつした。
平成27年度事業計画案では、九度山町に来年1月オープンする「真田ミュージアム(仮)」で大河ドラマ展を行い、集客拠点の中心とする▽同施設から紀北エリアの周遊を促進するため、地域の消費につながるスタンプラリーなどを実施する▽一般からの募集企画、ウオークイベント、イベント列車などの特別企画を行う――ことなどが提案され、収支予算案などとともに全て原案可決された。
総会には同ドラマの屋敷陽太郎チーフ・プロデューサー(制作統括)もオブザーバーとして出席。「大きな応援団ができたようでうれしい。すでに九度山、高野山で風景の撮影に入っている。真田幸村の人生を描く上で和歌山での幽閉生活は欠かすことができず、ちゃんと描いていきたい」と意気込みを語った。
九度山は武将・真田幸村が関ケ原の戦いの後、父・昌幸と共に過ごした地。ドラマでは、「半沢直樹」のヒットでアジアでも一躍有名になった俳優・堺雅人が幸村を演じる。脚本は三谷幸喜。
協議会役員は次の皆さんに決まった。
会長=藤本陽司▽副会長=尾花正啓(和歌山市長)、岡本章(九度山町長)▽監事=森口浩紀(JTB西日本和歌山支店長)、小山哲生(県旅行業協会代表理事)